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枚方宿くらわんか五六市に出展
枚方市消防団は、令和4年9月11日(日)に開催された「枚方宿くらわんか五六市」に地域防災力強化の取り組みの一環として参加し、展示コーナーや体験コーナーを設けました。
「枚方宿くらわんか五六市」は、毎月第2日曜日に開催される手作り市であります。
この「枚方宿くらわんか五六市」には、毎回大勢の人が来場し賑わいを見せております。
枚方市消防団では、この機会に『防災』における重要性と『消防団』という組織の役割ならびに人材確保の重要性を知って頂くため、様々な催しをご用意し、気軽に楽しく理解して頂ける事をコンセプトに掲げ、ご来場の皆さんをお迎えしました。
受 付
受付では『枚方市公式LINE・防災アプリ』の紹介や『スマートフォン、携帯電話などを所有していない方を対象にした災害情報を自動音声で電話配信するサービス』の登録受付、先着順で備蓄水や保存版・枚方市防災ガイド(ハザードマップ)を配布しました。
皆さん、熱心に説明を聞いて頂き、その場で設定して頂いた方もたくさんいらっしゃいました。
消防車両の展示と撮影会
ご参加頂いたお子様からは「いろんな衣装を選べ、実際の消防車の運転席に座れた事も良かった!!」や、保護者の方からは「子供の笑顔がたくさん撮れた、親も楽しめ良い記念になった。」と喜びのお言葉を聞くことが出来ました。
消防団員を募る広報紙の配布
私たち消防団員は『自分たちの街は自分たちで守る』という気持ちのもとに活動を行っております。
消防団の活動は、火災現場での消火活動だけではありません。
地域における消防・防火・防災のリーダーとして、平常時・非常時を問わずその地域に密着し、住民の安心と安全を守るという重要な役割を担います。
以前は男性消防団員のみで構成されていましたが、近年は女性消防団員も増え、応急手当講習や子どもたちへの安全教室、防災展示など防災啓発にも活動の場を広げています。
この様なやりがいがあり、誇りのもてるボランティアとして、道行く皆さんへ消防団員募集の要項や待遇、優待制度などをご説明させて頂きました。
その姿を見て「暑い中お疲れさまです。いつもありがとうございます。」というありがたいお言葉をたくさん頂きました。
熱心に説明を聞いて頂いた方もおられ「消防団って枚方にもあったんやね。」というお声や「市内で何人くらいいるんですか?」といったご質問をされる方、「うちの子にも勧めてみるわ!」と言って頂いた御婦人方もおられました。
枚方市消防団では、現在約440名の団員が活動しています。
是非この機会に消防団入団のご検討をお願いします。
▲入団募集要項はこちらをご覧下さい。
防災についての展示と説明コーナー
枚方市消防団では、防災の備えとして「ローリングストック」を推奨しております。
ローリングストックとは、保存食の備蓄と並行して、日常の中で食するものを「備蓄」の一部として取り込むもので、普段から食品や加工品を少し多めに購入し、食べたら食べた分だけ新たに買い足しをしていくことで、常に一定量の食料が家庭に備蓄される方法を言います。
その中でも枚方市消防団 女性分団の団員の目から見て選び抜いた「イチオシ」の食品等を一堂に取りそろえ、これらの食品が果たす役割や有効性について説明をしました。
「26年海外生活を送り、やっと日本に帰国したら地震や災害の多さにびっくりし、タワーマンションの上層階で何かできることをしたかった。自宅で避難、ローリングストック、とても参考になり全部写真を撮らせてもらった。終わるまでに友だちを連れてきたい!」
「非常食はとても高額、買ったら今度は賞味期限が長すぎて5年とかのものは忘れる。仕方なく食べようと思うが美味しくなさそう。でもこの展示を見て日頃からの食べ物で非常食になるものいっぱいあるんだ!そっか、何も非常食用に買わなくていいんやったね!」
など、説明を聞いて頂いた皆さんから色々なご感想がありました。
災害への備えは、誰にでも日頃から簡単にできる事を広く知って頂く事が出来ました。
枚方市消防団では現在、防災への備え「ローリングストック」の展示や防災についての情報発信を市内3箇所の公共施設で行っております。
お近くへお越しの際には是非お立ち寄り下さい。
※各展示コーナーでの解説は説明表示によるもので、解説を行う団員は常駐しておりません。
応急手当の体験コーナー
応急手当のコーナーでは、突如倒れられた人に対処する方法を学んで頂きました。
訓練用のAED(自動体外式除細動器)や人形を用いて、救急隊が到着するまでの間に行う処置を指導資格を有する団員の説明のもと実際に行ってもらい、応急手当の重要性を理解して頂きました。
実際に体験された方からは…
「話だけは聞いたことあるけど、ここで人形を使って体験できると聞いて寄ってみた。やっぱり実際に胸骨圧迫するのは思ってたのと違う」と知識をお持ちだったご高齢の男性の方からの感想や「AEDは練習できるですか?(訓練用でも)初めて開いてみました」と言った、初めてと言われる方にも積極的に学んで頂きました。
中には「子どもでも体験出来ますか?おばぁちゃんと住んでるので、何かあった時に子どもでも何か助けになるのかな?」という子供さんからの問いかけにも、対応した団員から「119番したり、周りに知らせるだけでもおばぁちゃんの助けになるょ!」と優しくお答えし、その後、子どもさんにも応急手当を体験して頂きました。
特に小さなお子様をお連れになられた方のご参加が多く見受けれら、指導を行う団員はご参加のご家族をみて、大人への対応、子どもへの対応、乳幼児への対応と臨機応変に説明内容を選び、時には実演を交えながら、ご参加される方が、いま一番知りたい事を説明できる様に努めました。
当日は約40組ほどの皆さんに学んで頂きました。
体験して頂いた皆さんからは…
◆応急講習は平日が多く、なかなか日程が合わなかったので、休日に体験が出来てとても良かった。
◆体験したくてもなかなかそのような機会が少ないので、良いきっかけになった。
◆親子で体験できる機会があって良かった。
◆子供が興味を持ったので立ち寄ったが、保護者も一緒になって勉強になった。
◆共働きで子供を預けてる為、祖父母にもしもの事があった時、子供でも出来る事が知りたかったが、説明が分かりやすかった。
◆休日のイベントだった事と、消防車からの写真撮影の流れで体験コーナーへ入りやすかった。
など、色々なご感想をお聞かせ頂きました。
あなたの行動で救える命があります
救命講習会の受講をお願いします。
地域の防災力を強化するために
現在、日本の『消防団』を取り巻く社会環境は非常に厳しい状況下にあります。
年々消防団員数は減少の一途を辿っており、枚方市消防団も例外ではありません。
地域防災力の充実強化を図るには、消防団員の人員確保が喫緊の課題となります。
枚方市消防団では、今後もこれらの課題を解決すべく、消防団員の確保にむけて全力で取り組んでまいります。
そして、今回の枚方宿くらわんか五六市での出展を通じて、市民の方に近い私たち消防団員が、防火、防災、救命への備えを伝えて行くことで「安心安全」な街にしていくこと、それは間違いなく1歩ずつ確実に進んでいると確信しました。