枚方市消防団では、令和2年6月14日(日)にすべての分団において一斉に定期訓練を実施しました。
原則毎月1回実施されている定期訓練ですが、新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策を鑑み、2月の定期訓練を最後に実施を見合わせておりましたが、昨今の大阪府内等近畿地方の発生状況を加味して訓練再開の運びとなりました。
訓練実施に際し、枚方市消防団本部より各分団へ事前に消毒用アルコールとマスクの配布が行われ、訓練に参加する団員の安全確保と感染症拡大防止を最優先におき、新型コロナウイルス対策に万全を期しての定期訓練再開となりました。
目次
女性分団では
今回の定期訓練で女性分団では、所属消防車両の車両点検ならびに分団会議を実施しました。
車両点検では消防車両装備品に不整備箇所がないかを重点的に確認を行い、特に有効期限が定められている車載の自動車用粉末(ABC)消火器等の装備品の状態確認や自動車検査証・緊急通行車両等事前届済証など、有効な状態で備え付けが義務付けられている法定書類等に不備がないかの確認を行いました。
車両点検のあとに開催した分団会議では、新型コロナウイルス感染症拡大防止に向けた車両広報活動の実施報告や今後の分団活動内容等について話し合いが行われました。
殿一分団では
殿一分団では、淀川河川公園内において、消防ポンプの機能・動作確認を主体においた訓練を実施しております。
この訓練では、消防ポンプの取扱いを主に機関操作技能の向上、吸管の取扱いや連成取扱いの習熟に努めました。
また、消防ポンプの動作状態を把握し、整備・調整を行う事で消防ポンプを、より最善な状態で運用が出来る様に管理しております。
川越分団では
▲着用マスクの水損防止の為、一時的にマスクを取り外している団員がおります。
川越分団では、管轄内を流れる一級河川を水源とし、放水を主体にした訓練を実施しました。
中継送水技術のほか、高圧による放水技術を身に付ける事で、大規模な火災等にも対応ができる様になります。
また自然水利を利用する技術も重要で、団員が一丸となって土嚢(どのう)等を用いて取水口を作り、水源の確保に努めました。
これからの消防団活動のために
枚方市消防団11分団すべてにおいて定期訓練を行いましたが、従来の基本訓練項目のほか各分団の地域性や特異性に応じた訓練項目の実施に加え、新型コロナウイルス感染症にかかわる感染防止について団員間で意見交換が交わされました。
新型コロナウイルス感染症に『感染しない・感染させない』を目下の課題とし、消防団員として新型コロナウイルス感染症と立ち向かいながら、安全かつ有効な活動方法について議論が行われました。