訓練

令和4年度 枚方東消防署・枚方市消防団 合同山林火災防御訓練を実施しました。

地域の防災力強化を目指して

 春の訪れを感じる温かい日差しの中、枚方市東部清掃工場に於いて、令和4年度 山林火災防ぎょ訓練が開催されました。

この訓練は、枚方東消防署の事業及び業務計画に基づいた山林火災に迅速かつ的確に対応するため警防要員の集結訓練及び中継送水、大量送水の体形の確立並びに防ぎょ技術の向上を目的として実施されたものです。

また、山林火災を含めた大規模災害において、地域の防災リーダーとして必要不可欠である枚方市消防団との更なる相互協力体制の確立も目的としています。

 実施日時:令和5年3月12日(日) 10時00分~12時00分

 実施場所:枚方市環境部 東部清掃工場

 所在地:枚方市大字尊延寺2949番地

 本訓練は、令和5年3月12日午前10時20分頃、枚方市大字穂谷付近の山林より出火し、火点は南北の2か所であるとの想定で、付近住民からの通報により出動指令を受けた消防署の部隊が出動。
続いて氷室分団1班が自班判断で出動した後、順次指令及び現場指揮者からの出動要請を受けた消防団が、現場に集結して消火訓練に臨むというものです。

また、消防団と消防署が連携して山林防ぎょ活動を行うにあたり、必要不可欠となる連携体制の確立と団指揮体制の充実強化を図ることも目的の一つです。

消防団と署部隊の協力と適切な指示の伝達

東部方面5分団を主体とした約100名近くの団員が参加しました

 開会式で枚方東消防署中井署長より訓示を受けた後に訓練を開始。

消防団で災害点付近に先着した氷室分団1班は、氷室分団長からの指示により、署部隊と連携して20t水槽の設営にとりかかり、消防署員と共に南側火点の消火活動の準備を整えました。


その後、消防団現場指揮所が開設され、指揮所本部要員から本部長の氷室分団長へ指示が出されました。

今回、消防団指揮本部長からの活動指示は、副本部長・通信員・情報収集整理員が介在して、通信機器を活用しながら活動側で起こった状況をタイムリーに指揮所に伝達し、指揮に有益な情報整理をするなど双方向の情報連携を密にする役割を担いました。

枚方寝屋川消防組合所属の大量送排水車

火災地点の消火活動に向けて、2線のホースを延長・結合

放水された水が降りしきるなか、要求された水量を的確に送り出す氷室分団と津田分団の機関員
調整池に於いて指揮を執る津田分団 竹内分団長

 現場指揮者から元ポンプ隊として防ぎょ活動開始の指示を受けた津田分団1班が車両で調整池に赴き、津田分団長の指示により揚水及び送水を開始。

第1線側として中継ポンプ位置で待機する菅原分団1班の可搬ポンプに向け、送水圧力の細かな調整に係る無線連絡を取り合いながら送水しました。

第1中継地点でポンプを準備をする菅原分団の機関員

 更にその先に設置した殿二分団の可搬ポンプに向け、菅原分団員が同じように圧力を調整して送水。
最終の中継地点にいる殿二分団員は、延長したホースに分岐管を結合して2線とし、火点に向かって2本のクアドラノズルを構える分団員へ消火に適切な圧力の水を送りました。

高低差による圧力損失も考慮し圧力計と連成計を注視する樟葉分団と殿二分団の機関員

 第1線側と同様に放水訓練を行う第2線側の元ポンプ隊は氷室分団2班。
第1中継地点で可搬ポンプを設置したのは、津田分団2班。
第2の中継地点の担当は、菅原分団2班が担当しました。

中継地点に於いて指揮を執る殿二分団 西村分団長

高性能の資器材を使用

 今回の訓練の規模として、消防団が延長した2線のホースの距離は、吸水地点から北側の火点まで約380m
そのうち約170mは坂道に延ばされたホースの長さです。

一方、南側の火点までは約500mのホース延長。
消防署隊は大量送排水車で揚水し、100㎜ホースを14本結合させて20t水槽へ送水、貯水を行います。

そこから火点まで氷室分団1班と共に延長したホースに送水して放水しますが、筒先にはブリッツファイヤー放水銃を装備。高度な安全放水性能を備え、飛距離と安定放水が確保できる高性能の資器材です。

 また、山林地域の2か所で発生した火災への消火活動訓練に当たり、燃え広がる火の手の勢いや方向といった火災状況の全容を把握し、消火活動の指揮及び部隊の安全確保にその性能の発揮が期待されるドローンによる空撮も行われました。

今後、複雑・多様化していく災害現場での諸活動を想う時、こういった機器活用ができる人材の育成についても、近い将来の課題となるような気がします。

合同訓練の内容充実は

講評を述べる小北副団長
訓練を終えて整列し講評を受ける消防団員と消防署員

 本訓練の中では、消防団が延長した一部のホースから水が噴き出したり、調整池が濁水であったことにより管鎗内で目詰まりが発生し、放水ができないといったハプニングが起きましたが、閉会式で消防団の訓練責任者である小北副団長が次のように講評を述べました。

この訓練では失敗しても良いのです。何よりいろいろな体験をして、これからの訓練の経験を皆で積み重ねていきましょうと。

 失敗も必要があって体験することで、決して無駄なことではありません。むしろその体験があったことで、次回の訓練の充実を図ることができます。
有事に備えるための合同訓練の内容充実強化は、まさにこれから。

-訓練