津田分団 樟葉分団 殿二分団 パトロール

津田分団山林パトロール訓練の視察・同行記

折り返して下山し始める団員達

サイエンスヒルズ展望台広場に津田分団が集合

サイエンスヒルズ展望台広場から北摂の山々を望む

去る4月11日 澄み渡る青空の下、遙か北摂の山々を眼下に見下ろす国見山麓(ふもと)のサイエンスヒルズ展望台広場に津田分団が集合した。この日は、山林パトロール訓練の実施日。奥田分団長から年度当初の挨拶の後、新入団員6名の紹介があった。津田分団は、昨年度末に定年等で退団された団員が2名いたとのこと。それでも4月1日時点での総員は60名。枚方市消防団11分団の中では一番の大所帯である。

国見山の山林パトロールに向う

集まる津田分団の団員

続いて石村副団長(第3方面隊長)が挨拶。昨年度はコロナ禍で止む無く訓練等を中止・延期とした中でも、消防車両で行う新型コロナウイルス感染予防に係る広報・啓発活動は実施できた。出動等要請に応じた団員を労うと共に、久しぶりに集まった分団員に対して心引締まる訓示があった。

今回の山林パトロールには、山林防御訓練の応援部隊である第4方面隊の2分団(樟葉分団、殿二分団)も少人数ながら訓練の視察・同行に加わった。パトロールの目的は山林火災の未然防止に係る設備の点検や整備、そして状況が変化し易い山の自然環境と登山・消火活動ルートの安全確認等である。

急勾配の入山路

奥田分団長の指揮により、いよいよ国見山の山林パトロールに向う。班毎に隊列を組み、津田班、大峰班、野村班、春日班の順に傾斜角度のきつい段差を上って入山していく。団員は登山路の状態を確かめながら進んで行くが、山に入ると枯葉や木の根も多く、足の踏み場が狭く滑りやすい悪路を上り下りする為、一般の登山ルートに合流するまでは結構身体に応える。

目標の折り返し地点は国見山山頂付近。全団員が集結して少しの休憩の後に下山するが、班長以上は携帯用小型無線機を持ち、目印の地点を通過する都度、麓で待機する消防車両と交信する。また、下山途中に何人かのハイカーとすれ違う。団員が軽く会釈して「こんにちは、火気の取扱いには十分気を付けて下さい。」と声を掛けると「はい、わかりました。ご苦労さまです。」と応えるハイカーの方々。その微笑ましいやりとりに、山林地区を管轄する分団でしか味わえない、市民の皆さんとの心通わすコミュニケーションがあることを知った。

国見山(津田山)の案内図

津田山案内図【表示版】

登山ルート入口には国見山(津田山)の案内図が設置されている。奥田分団長から、かつてこの地点まで火の手が及び、消火活動も3日間に亘って行われたと説明を受けた。当時と比べて消火資機材や設備がいくら改良・充実されたとはいえ、もしもの場合には相当な人手がいることは想像に難からない。

訓練終了後

訓練終了後「この訓練には、来年も是非参加すべき。」…とは、今回訓練の視察・同行に参加した殿二分団の上山部長。

いざという時には応援に駆けつけなければならない…その心の準備はできたようである。「別れ」の後、少し汗をかいた身体に春の爽やかな風が心地よく感じられた。

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