自主防災訓練 女性分団 殿二分団

招提校区自主防災訓練が開催されました。

開催日時:令和5年11月23日(木) 9時30分~12時00分

訓練場所:枚方市立招提小学校(招提東町2‐2‐8)運動場及び体育館

≪訓練内容≫
①地震車体験
②煙道体験・水消火器による疑似消火体験
③救命講習(AEDの使用方法)
④ベッド・間仕切り組み立て訓練

 穏やかな秋晴れの下、招提小学校において自主防災訓練が開催されました。

校区住民の皆さまが大勢参加され、防災にかかわる貴重な体験をされ、学んでいただきました。
その様子を紹介します。

地震車の体験

地震発生時の留意事項について説明する女性分団の団員

 防災意識を高めるためには、災害を身近に感じることであると言われます。
この日の自主防災訓練に合わせて「地震体験車(地震車)」を活用し、地震による揺れの怖さを体験しました。

震度7の揺れを実際に体感したことで、家庭内での被害を最小限に抑えるための工夫や、自分の身を守る行動をいかに取るかについて、参加者それぞれが考えるきっかけになったと思います。

水消火器を使用した疑似消火体験及び煙道体験

水消火器を持ち、放水しながら火点に歩み寄る参加者の皆さん
煙道に侵入した参加者に注意を呼び掛ける女性分団の団員

【疑似消火体験】

 「火事や~っ!」大きな声を出して周囲に火災発生の事実を伝えて、適切な場所・位置まで消火器を持ち運ぶ。
そして、黄色い安全栓を引き抜き、ホースの先端を持ち、レバーを握って放射しながら火元に近づいていく。

一連の動作も消火器を実際に使って覚えておく、使い方を知っておくことが何より大切です。

【煙道体験】

 煙が天井に突き当たってから横に広がっていく速さは毎秒0.5m~1mとも言われ、人がゆっくり歩く速さとほぼ変わりません。
また、煙自体に有毒ガスが含まれていることで、深い呼吸をして煙を吸い込むと呼吸困難に陥ってしまいます。

テント内に煙(無害)を充満にし、煙の中での避難を疑似体験できる煙道体験ですが、説明を受けてテントに侵入した参加者の方たちは、慌てず騒がず、ハンカチやタオルを口に当てて出て来られました。

ポイントは、姿勢を低くしてタオル等を口に当て、なるべく浅く呼吸をして歩くことです。

AED(自動体外式除細動器)を併用した心肺蘇生法の実施

傷病者に対する心肺蘇生法の説明に聞き入る参加者の皆さん

 体育館では、女性分団員が中心となってAED(自動体外式除細動器)の使用方法及び心肺蘇生法の実施方法について説明。
トレーニング用の模擬AED本体と練習用の人形を使って訓練を実施しました。

≪一時救命処置を実施する場合は≫

  1. 人が倒れていた時の意識確認の手順
  2. 119番通報(救急車の手配)と「AEDの手配」にかかわる周囲の人たちへの具体的指示(協力要請)
  3. 傷病者の呼吸確認と胸骨圧迫及び人工呼吸(※人工呼吸は技術と意思があれば行う)
  4. AEDを使用して行う救命処置

 これら全ての一次救命処置は、救急隊に傷病者を引き継ぐために、正しい知識と実施手順・方法を知って行う応急手当です。
いち早く適切・的確に実施することで、傷病者の救命率を高めることが可能となります。

ベッド・間仕切り組み立て訓練の実践

ベッド・間仕切り組み立て訓練の手順を説明しながら行う枚方市役所危機管理部の職員

 こちらも体育館の一部スペースを使用して枚方市危機管理室職員が中心となり、組み立て訓練を実施しました。

今回は専用の資器材を使用しましたが、大規模な災害時には、段ボール等の活用も想定されます。
また、感染症拡大防止やプライバシー保護の観点から、間仕切りについてはある一定の高さが必要となります。

避難所運営には様々な視点からの配慮が求められますが、このような訓練を積み重ねていくことで、参加した住民同士の交流を深め、連帯感を高めていくことは肝要であると感じました。

消火活動訓練を殿二分団 招提班が披露

小型ポンプ操法で消火活動訓練を披露する殿二分団 招提班の団員

 最後に、自主防災訓練開始時に実施された殿二分団招提班による消火活動訓練の様子を紹介します。

殿二分団では、枚方市招提土地改良区の敷地(招提元町3丁目)を使用させていただき、毎月の定期訓練において規律訓練・放水訓練等を実施しています。

近年、自然災害が全国各地で発生し、甚大な被害が出ている現状があることから、地域の皆さまの防災意識も高まってきていると感じます。
今後も管轄校区の防災活動・訓練等には消防団として積極的に協力・協同していきたいと考えます。

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