菅原分団 消防団員紹介

消防団員紹介 -輝く団員ー vol.4 津熊 操さん

津熊 操さん

  • 津熊 操さん
  • 年齢:50歳
  • 職業:会社員
  • 菅原分団:藤阪班
  • 団員歴:26年

消太
はじめまして津熊さん!

消子
はじめまして。

消太
早速ですが消防団に入団されたきっかけは?

団員に一人欠員がでたので、お前どうや?と父親に声をかけられたと記憶しています。
津熊さん

消子
お父さんも消防団員だったのですか?

いや、父の村の友人が消防団員でした。
津熊さん

消太
消防団の存在はご存じだったのですか?

子どもの頃から消防車など特殊車両が好きでしたね。親戚の家の近所に消防署があったので、よくはしご車やポンプ車を見に行っていました。消防団は具体的に何をするのかは知りませんでしたが、村の威勢のいいお兄ちゃん達がやってるというイメージがあったのと、子どもの頃に遊びに行った帰りにたまたま出動帰りの消防団のポンプ車に遭遇し、乗っていた知り合いの団員に声をかけていただき車両に乗せてもらえた思い出があります(そんな時代でした)。それが嬉れしくて、今でも鮮明に覚えています。
津熊さん

消子
消防団に誘われて、どう思いましたか?

年齢が23、4歳のころでした。正直、邪魔くさいなと(笑)。さらに同世代がいなくて、10歳以上の先輩方だらけ。あまり居心地がよくなかったですね(笑)。
それでも、皆さん村の方々なので「○○の息子」って自分の事を知ってくれていて、とても可愛がっていただきました。
そんな感じではじめから崇高な志を持って入団した訳ではありませんでしたが、徐々に村のことや地域貢献の良さと言いますか、誰かの為になる活動の素晴らしさが芽生えて来ました。
津熊さん

消太
現在の趣味を教えてください。

アウトドア全般は好きですね。
自然の移ろいを見ながら歩いたり、走ったり。その中でも水辺のある景色が好きです。具体的には、釣りですね。釣りが一番好きです。
津熊さん

消子
海派?川派?

どっちもやりますよ。魚だけでなくイカ釣りも好きです。もちろん食べるために釣りをするのも好きなのですが、魚と出会うために釣りをするのも好きです。
釣りは対象によってそれぞれ釣り方が異なります。それを学んでポイントを調べたり。例えばタナゴを釣りたいと思ったら、タナゴの生息地を調べるところからスタートして、探し当てて実際に釣り上げた時は感動しました(笑)。あんなちっさい魚にと思われる方もいらっしゃるのかもですが、釣りに行くと決めたら準備期間から釣りが始まっています。全ての課程が楽しくて仕方がありません。
津熊さん

消太
お仕事は何をされていますか?

機械設計、図面を書いてます。
津熊さん

消子
どんな図面を書いているんですか?

長い間携わっていたのは焼却炉などの燃焼装置関係です。ユーザーさんの希望に添い、限られたスペースの中でどのように装置を配置するか、という図面が多かったのですが、今は設備関係の機器単体の図面が主になっています。
津熊さん

消太
なんだか難しそうですね。

ユーザーさんの要望通りのスペースに装置を配置するのは困難なことが多かったですが、頭の中で立体的というか俯瞰で配置イメージが浮かぶので、空間把握が得意なんだと思います。美術作品を作るように、お客さまの要望をイメージして形にしていくのことが、私に合っていたのでしょう。
津熊さん

消子
仕事以外のライフワークは?

水辺のボランティア活動をやってます。
津熊さん

消太
どういったボランティアなのですか?

はい、「釣り人による清掃活動」と銘打って活動しています。もう何のひねりも無く、名前の通り(笑)。
大好きな釣りですが、釣り場周辺の地元の人からは他府県ナンバーのヨソモノのが来て、そのヨソモノがごみを放置したりなどの迷惑行為でトラブルが起こることもしばしばあります。
そんな、地元の人と信頼関係を作るためにどうすればいいか?と考えまして。あくまで自分にも出来る範囲で。
そして、「ごみ拾いくらいかな」って考え、活動を始めました。
最初は一目で釣り人だと分かってもらうために、ライフジャケット着て、釣り竿持ってごみ拾いしていました。その釣り竿が邪魔で仕方なかったです(笑)。
活動を続けていて、なかなか手応え的なものが得られなくて不安だったのですが、
津熊さん

地元の方
「お兄ちゃん釣り?ごみ持ってるけど」

と、地元の方にお声がけいただき、
「釣りの格好していますが、今日はごみ拾いに来ています」
津熊さん

地元の方
「どこからや?」

「大阪です」
津熊さん

地元の方
「大阪からごみ拾いに来てくれてるの!?」

と、こちらの方が驚くほど物凄く驚いていただきました(笑)。
それが「この活動は間違っていない」と手応えを得たはじめての経験でした。
ごみ拾いは人を動かし共感を得て、尚且つ評価されるんだと気付いた後は、加速度的に活動が認知されはじめました。
表彰されたり、フォーラムに呼ばれて壇上に上がらせていただいたり、本当に多くの方に携わっていただきました。
それにはもう感謝しかありません。
この場をお借りて、心より御礼申し上げます。
それが今は、一番のライフワークになっていますね。
津熊さん

消子
最後に長年消防団を続けていますが、今はどう思っていますか?

私は誰かのために必要とされ、お役に立ち、それ喜んで貰えることにやり甲斐を感じます。
ごみ拾いを続けているのと共通していますが、やはり「ありがとう」と言ってもらえるのが嬉しいです。僭越ながら分団長も経験させていただきました。
これからも、誰かのお役に立つことを続けていきたいと存じます。
津熊さん

消太
津熊さん!ありがとうございました

消子
ありがとうございました!!

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