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山林火災の防御力向上
枚方市の東部は山林が多く、この地域を広く管轄とする氷室分団は、山林火災防御の『要』となる分団と言っても過言ではありません。
今回その氷室分団に可搬ポンプの更新・配備を行う事で、更なる山林火災の防御力向上を図るものです。
このポンプは機動性に優れ、また操作性も良い事から、消防車両が進入する事が困難な場所での活躍や操作する消防団員が少人数であっても機能を最大限に発揮する事が期待されます。
また平常時は、訓練やポンプ操法等の水を確保するため、プール等からの「揚水ポンプ」として利用も予定されております。
納得がいくまで事細かく説明を受ける
今回の配備にあたり氷室分団では分団幹部と機関員研修修了者を召集し、製造メーカー担当者から納得がいくまで事細かく説明を受け、操作の習熟に勉めました。
実際にポンプを起動
その後日、定期訓練の際にメーカー担当者より説明を受けた団員が中心となって、所属団員に特性や操作方法の説明、質疑応答などを行いました。実際にポンプを起動させて放水を行った上でその機能を確かめました。
説明を受けた団員からは「操作方法がわかりやすい」「静粛性が良い」「本体自体も台車を含めた一式も思ったよりも軽い」「パワーがある」などの声が聞こえました。
そしてポンプ停止後、収納の際に実施する日常のメンテナンス説明には、誰もが食入る様に耳を傾け、ポンプを常に最善の状態で保持し、末永く活用するためには、使用後のメンテナンスが非常に重要である事を再認識致しました。
新型可搬ポンプの基本性能
今回導入された新型可搬ポンプの基本性能は、ポンプ級別「C-1級」のセルスタータ機能を有する立型単気筒空冷2サイクル形の機関(総排気量198㎖、出力8.6㎾)であり、ポンプ回転速度は定格5,400r/min・高圧5,650r/minの機能を有し、水量・水圧は定格0.53m3/min/0.5MPa・高圧0.3m3/min/0.7MPa、真空性能は約9m、総重量は約46㎏となります。
今後、枚方市消防団では山林を多く受け持つ、津田分団・菅原分団にも順次導入を行う予定です。