令和5年12月10日(日)枚方市立西長尾小学校で西長尾校区自主防災訓練が行われました。
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西長尾小学校で自主防災訓練が行われました
初冬ですが秋晴れの様な青空の下、西長尾小学校で自主防災訓練が行われました。
参加団体は西長尾コミュニティ協議会、自主防災委員会、長尾西中学校生徒会、長尾高校生徒会など約104名が参加です。
今回の防災訓練は二部構成となっており、第一部は枚方市危機管理部 原浩平さん による令和元年台風19号豪雨災害において決壊した、千曲川周辺の避難所運営支援体験報告をお聞かせいただきました。
貴重な体験報告とあって、参加者の皆さんも原さんの報告に聴き入っていました。
そして第二部は通常の防災訓練になります。
今回の訓練は以下の三項目
- AEDを使った救命処置訓練
- 初期消火訓練(訓練用水消火器を使用)
- 毛布を利用した応急担架訓練
3班に分かれて各訓練を体験して周ります。
AEDを使った救命処置訓練
自主防災ではお馴染みのAED訓練です。
体育館壇上から訓練体験に先立ち女性分団による救命処置の実演が行われます。
実際の現場では一刻を争う緊迫する場面になりますが、ここではわかりやすさを前面に出した演出が施され、観るものを魅了するものとなっています。
その後、AEDを使った救命処置訓練を実際に体験していただきます。
AEDとは?
「Automated External Defibrillator」の略語で、日本語では「自動体外式除細動器」と呼ばれます。
今でも勘違いされる方が多いのですが、心臓を動かす装置ではありません。
心室細動(心臓がけいれんした状態)を起こした心臓を電気ショックによる「除細動」で「心停止」させる装置です。
分かりずらいですね💦💦
簡単に言えば、何かしらのショックにより心室細動を起こしている心臓をAEDの電気ショックでリセットさせます。
そのリセットさせた状態を「心停止」状態と言います。
心室細動した状態では心臓は全身に血液を送れません。
そして、「心停止」は心臓が完全に死んでしまったわけではありません。
心停止の状態から、胸骨圧迫など次の処置に移ります。
胸骨圧迫は体験している、していないがハッキリと現れます。
「両手で5cmほど押し込んで下さい」
と言われても、肋骨で覆われた堅い胸部を押し込むのは中々勇気がいるものです。
こうして実際にAEDを使用しての訓練を行うことが経験となり、いざその様な現場に出会った際の人命救助に大きく役立つのです。
初期消火訓練(訓練用水消火器を使用)
最初に菅原分団の山本分団長による訓練用消火器による操作実演です。
今回、冒頭でもお知らせした通り、地元の中学校から長尾西中学校生徒会、高校からは長尾高校生徒会の皆様が訓練に参加されています。
嬉しいことで頼もしい限りです。
未来を担う若い世代にこそ、積極的に参加して欲しいものですね。
初めて消火器を触るのか、慣れない手付きですが訓練は真剣です。
おー、しっかりと出来ています✌️
毛布を利用した応急担架訓練
こちらも自主防災ではお馴染みの訓練です。
この、「お馴染み」なのには意味があります。
それだけ基本中の基本なことであり、大事な訓練なのです。
「自分たちの地域は自分たちで守る」
地域住民が一体となって平常時の防災活動を行うことで、助け合いによる防災活動の推進が、災害時に被害を最小限に抑える事が出来ることを願っています。
私たち枚方市消防団も、地域の皆さまと一緒に災害に備える、災害に強い地域にする取り組みを続けてまります。