学校救命講習 女性分団

「命を守る」命のバトンをつなぐ。中学生に向けて「心肺蘇生・AED講習」

枚方市立第一中学校、2年生に対し心肺蘇生法・AEDの講習を行ないました。

現在、中学2年生の保健体育の授業でAEDを使用した救命処置を学びます。
枚方市立第一中学校では、長年私たち枚方市消防団が出向き、授業の一環として心肺蘇生・AEDの実技指導を行なっています。

倒れている人に駆け寄って声をかける、「自分にもできることがある」を知り、「命のバトン」をつなぐ一人になるために…

授業を終えた生徒たちが、「自信を持って行動ができる授業にしたい!」思いの強い活動の一つです。

現在、日本で心臓突然死で亡くなる方は年間約7万人。1日200人、7.5分に1人が亡くなっています。
学校での突然死の数も多く報告されており、年間約50人。

第一発見者になりえる生徒へ心肺蘇生・AEDについての教育はとても重要になります。

「あなたの目の前で人が倒れたら?」

救急車の到着を待つ間の数分間が「命を守る・命をつなぐ重要な時間」

救急車の平均到着時刻は8.6分(2018年)この時間は年々延長傾向にあり、現場到着が10分以上要することもあります。
心停止になってから1分経つごとに、助かる命は10%ずつ低下していきます。
突然の心停止で倒れた人を、居合わせた人たちがその場で、心肺蘇生・AEDを使用することがとても重要です。

心停止の人の救命率は、何もせず「119番通報だけ」の場合と「心肺蘇生とAED(電気ショック)の使用」を行なった場合とでは、「119番通報だけ」の救命率の4倍になることが分かっています。
一人でも多くの命を救うために、心肺蘇生法とAEDは欠かせない教育です。

真剣に胸骨圧迫を実施する生徒

実際に訓練用人形で救命処置を体験して

「胸骨圧迫ってこんなに力が必要なの?一人で続けるの無理無理」
「AEDは、音声でちゃんと教えてくれるからパニックになってもできるかな」

説明を「聞くだけ・見るだけ」と違い「実際に触れて使って体験すること」は、「自分にもできる」という自信に繋がります。
「自分にできることは何か?」を知ることが大切です。

体験授業を通して、心肺蘇生、AEDの重要性や自分たちの役割、真剣に救命行為に接することで「命の大切さ」「人を助ける意義」を学び
「人の命を大切にする」「人を助けることへの勇気をもてる」そんな大人に成長してくれることを心から願います。

-学校救命講習, 女性分団