その他 表彰式

枚方市消防団長特別表彰が創設されました。

団長特別表彰が新たに設けられました

第一回目となる団長特別表彰を授与された皆さん(前列左から伏見市長・上田団長、後列左から平田部長・杉本分団長・津熊分団長)

枚方市消防団では、令和3年度の枚方市長表彰ならびに枚方市消防団長表彰の表彰式にあわせて、枚方市消防団長特別表彰を創設しました。

この枚方市消防団長特別表彰(以下、「団長特別表彰」といいます。)は、平素の消防団活動の傍らで枚方市民として生活する団員において、消防団活動時間外においても、偶発的に起きた人命救助事案や事故・災害拡大防止事案に全力で対応にあたると共に、安全適切な処置を行い、消防団の精神を忘れる事なく社会に貢献する団員に対し、枚方市消防団としてこの様な事実を埋もれさせてはいけないという思いと果敢なる行動は沢山の人々から称賛されるべきであると考えました。
また、このような事を知り得た他の団員において、「自身も一歩前へ出よう!」と思ってもらえるきっかけになる事を願い今回創設しました。

なお、創設にあたり枚方市・伏見隆市長より「地道にこの様な活動をされている事を知り感動しました。」という讃辞も頂いております。
今後は、消防団活動時以外においても消防団員として誇りを持ち、特に社会貢献をされたと認められる団員に対し、枚方市消防団として表彰等で栄誉を称えていく方針であります。

令和3年度の受彰された皆さん

第一回目となる令和3年度の団長特別表彰を受彰された皆さんです。

菅原分団 分団長 津熊 操さん
(交通事故現場における負傷者救護と二次災害の防止)

女性分団 分団長 杉本 明規子さん
(鉄道駅構内における車内急病人の救護)

殿一分団 庶務部長 平田 浩嗣さん
(鉄道駅構内におけるホームからの転落者の救助と救護)

菅原分団 津熊 操さん

津熊さんは令和3年11月の夜、自家用車を運転中にトラックと歩行者との接触事故に遭遇しました。
津熊さんはこの時、すぐに自家用車を安全な場所へ停車させ、すぐさま負傷した歩行者のもとへ急行するとともに、冷静に歩行者の負傷状況や意識の確認を行うなど状況を判断した上で温かな声掛けを行い、事故で気持ちが混乱してる歩行者を優しく介抱されました。
その後、現場へ到着した警察官と救急隊に対し詳細な状況の説明と負傷した歩行者の引き継ぎをしました。

今回の受彰について津熊さんは、「現場に居合わせた者として当然の事をしたまでですよ。」とにこやかに話し、続けて「非日常的な事を目の当たりにすると、人は取り乱したり判断を誤ることがあると思いますが、その点、冷静に行動をする事ができたのは、平素から消防団員たるもの、冷静に行動しなければ重大な事故をひきおこすことになり、ひいては死亡事故も誘発する恐れもあると自身にも強く言い聞かせ、また団員にも常々その様に指導している成果が意識せずとも上手く出来た結果でしょうか?」と微笑みながら、話がありました。

女性分団 杉本 明規子さん

杉本さんは令和3年6月の朝、仕事へ向かう途中の京阪電鉄・天満橋駅にて乗車していた列車が停車中、隣の車両から倒れて担ぎ出されていく乗客を確認するとすぐさま駆け寄り、その場に居合わせた他の乗客二人と協力・連携をとりながら、冷静沈着に意識や状況の確認、倒れた乗客に『回復体位』を施すとともに、救急隊が到着するまでの間に、倒れた乗客の近くにいた目撃者にその際の状況を確認し、救急隊が到着後、状況説明と共に倒れた乗客を引き継ぎました。

杉本さんは、平成17年に応急手当普及員資格を取得してから、今日に至るまで枚方市消防団の救命講習指導の第一線で活躍しています。
応急手当普及員として豊富な経験がある杉本さんでも、今回の異変に気付いた時は「倒れている人を発見しても自分には何もできないだろう。こわいなぁ。しかも感染症だったら…」と一瞬、頭に過ったそうです。
しかし、日頃の救命講習指導の中で「勇気ある第一歩が大切です!」と受講者の皆さんへお伝えしている事を思い出し、行動しなければ一生後悔すると思い、倒れた乗客のもとへ急いで近づき声を掛けられました。

救急隊が到着時に、冷静に確認した状況を伝えられた事…この事は、杉本さん自身が消防団活動の救命講習で受講者の皆さんへお伝えしている事が、常に自分自身の頭にもあり、しっかりと活かされたと感じたそうです。
そして『人を助ける』という事は当たり前の事ですが、とても勇気がいることだと実感されたそうです。
今回の受彰に対し杉本さんは、今後も救命講習会等にて受講者の皆さんの立場にたって、今回自身が体験した経験を受講者の皆さんへお伝えしていきたいと優しく、また熱い口調で語っていました。

殿一分団 平田 浩嗣さん

平田さんは令和3年8月の早朝、京阪電鉄・枚方市駅構内においてホームから線路へ転落した女性を認め、他の乗客がホームに設けられている非常通報装置を操作して列車の防護を行っていることを確認し、転落した女性に寄り添い意識の確認、負傷状況の確認を行った上で転落した女性の救助・搬出等の指示を行い、その後、状況について現場到着した救急隊へ詳細に報告を行いました。
平田さんにおいては、今回の事案だけではなく、2年前にもJR大阪環状線・京橋駅構内において意識を失われた乗客を目撃し、すぐさま救急隊の出動要請を行うと共に胸骨圧迫など一次救命処置を施された経験もあります。

平田さんについては、枚方市消防団が平成23年に実施した応急手当普及員養成事業の第一期生であり、今日まで所属分団管内だけではなく枚方市全域において救命講習の普及活動に携わって来ました。
平田さんより、今回の団長特別表彰を頂けた喜びは何事にも変えることのできないものであると感動すると共に、ご自身を一人前の消防団員に育成された先輩団員や現在の活動を支えてくださる地域の皆様、消防団の皆様のおかげでありとても感謝していますとのコメントも頂いております。
さらに、今後も枚方市消防団の応急手当普及員として市民の皆様のお役に立てる様、より一層励んでいきたいと強い決意も語って頂きました。

なお、平田さんは今回、団長特別表彰のほか枚方市長表彰も受彰しております。

枚方市長表彰、枚方市消防団長表彰の詳細について、こちらをご覧ください。

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