氷室分団 訓練

消防署指導による定期訓練を実施しました。

常設消防機関との合同訓練

枚方市消防団では年に1度、分団毎にその分団と管轄区域を同じとする常設消防機関・枚方寝屋川消防組合の本署または出張所により、分団の特異性や希望に応じた訓練内容で合同による定期訓練を実施しています。

今回、氷室分団では地域の公民館をお借りして、枚方寝屋川消防組合氷室出張所と訓練を実施しました。

訓練内容は事前に分団内で検討を行い、本年度で氷室分団へ配備が完了した「クアドラフォグノズル」の取扱い方と日常の消防団活動に於いて、団員が疑問を抱いている事を事前に取りまとめて質問形式で解答して頂く内容としました。

★クアドラフォグノズルとは★

クアドラフォグノズルは、ガンタイプノズルの筒先であり、小型かつ軽量で操作性に優れています。

放水量は流量切替用リングを操作する事により、OFFから470L/minまで手動により数段階切り替えることができます。

また、0.7MPaの圧力において、先端部の回転歯が動作するこで、きめ細かな噴霧状態を作りだす事が出来ます。

クアドラフォグノズルの取扱い要領

氷室分団のクアドラフォグノズルの配備は、昨年度の穂谷班・尊延寺班から始まり、本年度の杉班の配備をもって完了となりました。

昨年度中は、令和4年に実施した中堅幹部研修において、アドラフォグノズルの取扱い方の指導を受けた団員を中心に習熟訓練を実施してきましたが、今回この機会に改めて消防署職員から指導を受ける事としました。

クアドラフォグノズルの説明を担当される枚方寝屋川消防組合 氷室出張所 斉藤隊員

説明は氷室出張所 斉藤隊員により行われ、クアドラフォグノズル本体の機能や注意事項を主に、従来使用してきた管槍(かんそう)との機能、消火用途の比較、クアドラフォグノズルに付随する資機材や消防ホースの取扱いについての注意点などを分かり易く解説して頂きました。

説明のあとは質疑応答の時間を設けて頂き、団員からは分岐金具を用いて径が異なる消防ホースを使用しクアドラフォグノズルと従来の管槍(かんそう)との併用が出来ない理由クアドラフォグノズルは構造上、バルブは全閉全開のみの使用であるか?などの質問があり、これらの質問に詳しく解説して頂きました。

消防・救急に関する質疑応答

クアドラフォグノズルの解説のあとは、事前に団員より寄せられた消防や防災に関する疑問を氷室出張所 深見管理司令よりパワーポイントを用いて解説を頂きました。

質疑応答の講義を担当される枚方寝屋川消防組合 氷室出張所 深見管理司令

団員からの質問として

Q1.消防車の緊急走行時の注意点、特に赤信号で交差点等に進行する場合や、一般車両を追い抜きする際の注意点は?

Q2.消火活動中に退避経路がふさがってしまったらどうすればいいか?

Q3.火災現場において消防団は消火活動以外にも後方支援となる機会が多いが、常設の消防署が求めている一番の後方支援は何ですか?

Q4.一般家庭からの火災の際に本当はしてはいけないことを勘違いして、消火活動と思って行っていることはありませんか?

Q5.このホース格納箱に収納されているホースは、本来の機能に支障なく使えますか?平常時におけるの管理方法は?

消防ホース格納箱

Q6.大災害発生時等、消防署に判断を仰ぐ事が困難な状況において、消火活動する対象物に連結送水管が備えられている場合、消防団が送水しても問題はないか?

など、消防団員が日常疑問を抱いている事に対して、イラストや実物写真を用いて詳細に解説をして頂きました。


.あらかじめ用意した質問以外にも、一般の市民の方からよく寄せられる質問などの紹介やその質問に対する解説がありました。

予定されていた質問以外の疑問も・・・その答えは!?
解りやすく解説して頂きました

解説のあとには補足的な質疑応答のほか、深見管理司令は救急・救命に関しての質問にも対応するという事で、救命講習を担当する団員からは、枚方寝屋川消防組合が一日に稼働させている救急車の台数など、救命講習で救急車の適正利用を市民の皆さんへお願いする際の最新の情報を求める質問等がありました。

災害に対応する連携体制

深見管理司令に質問を行う団員

消防団と消防署は火災や災害発生時、綿密な連携協力のもとに行動を共にしなければなりません。

今回のような消防署の指導から、消防署と消防団の意思疎通と連携を図ることにより消防団の対応力を高めて参ります。

-氷室分団, 訓練