女性分団 研修

北河内支部女性消防団員研修会が開催されました。

令和7年1月19日(日)HIRAKATA MALL内にある大阪府北河内府民センターに於いて、『命を守る!共に助け合う!女性消防団のチカラで!』というテーマで北河内支部女性消防団員研修会が開催されました。
当日は北河内7市から45名の女性消防団員が参加しました。

※7市:枚方市、寝屋川市、交野市、四條畷市、大東市、守口市、門真市

近年、各地で地震や風水害が頻発しており北河内各市の女性消防団員は、もしもの事態に備えより迅速かつ適切に行動ができるよう研修や訓練を重ねています。
各市個別での活動が多いため互いに情報を共有し、いざという時に共に助け合いながら立ち向かえる関係を構築するために今回の研修会が開催されました。
研修会の後には懇親会も開催され、今後に繋がる絆を深めることができました。

第1部では、枚方市危機管理部危機管理対策推進課の中原さんより、2024年1月の能登半島地震直後に派遣された輪島市の避難所での支援の経験をお話しいただきました。
被災者がどのような事に困っていたか、また、支援者として自分自身が困ったことなど実際に経験した人しか分からない貴重なお話を聞くことができました。
物資も大切だが被災者に寄り添う「心のケア」の重要性、避難先によって備蓄品が異なりそれぞれ課題や問題点が違うなど、リアルな話がとても勉強になりました。

第2部では、2024年1月の能登半島地震で最も被害が大きかった珠洲市の避難所では”トイレ問題がとても大きな課題”であったという内容のVTRを観た後に6つのグループに分かれグループ討論を行いました。
VTRに出演された洲﨑 普美代さんは、珠洲市消防団で団本部部長をされており、震災直後から避難先で先頭に立って支援活動をされていました。
今回は、枚方市消防団女性団員がリーダー会研修で繋がりを持った縁でVTRを視聴する機会を得ました。

異なる市のメンバーで構成されたグループでは、各市での活動内容や備えに関する情報交換を行い、活発な議論が行われ「私たちにできる避難所での活動」「今後どのような研修、勉強をするべきか」を検討しました。

グループ討議の後は各グループの代表者が討議した中で出た意見を発表しました。

各グループから出た主な意見

・日頃から地域住民とコミュニケーションを取っておくことが大事
・避難所では心のケアが必要となる。カウンセリングの研修を受けておくのもいいでのではないか
・避難所のトイレで出た汚物はゴミとして出すことになる。各市で処理の仕方が異なるはず、自分の市のルールを知ることが必要
・避難所で何ができるか、各自ができることを事前に考えておく
・地域のコミュニティに日頃から参加し、自分が消防団員であることを認知してもらっておくことでスムーズに支援活動に入れる
・避難時に発生するであろう役所の手続きのお手伝いができるよう事前知識をつけておく
・今後も他市の消防団員と情報交換の場を継続的に持ち知識の共有を図る
・避難所運営側の方々との日頃からの関わり方が大事
・避難所でどのような動きをするか普段から女性分団で勉強会をしておく
・模擬訓練で段ボールのベッドの組み立て方法などを体験しておく

今回、初めて北河内7市の女性消防団が一堂に会し交流を深めました。
”女性だからこそできること”を市の垣根を越えて議論でき、色々な気づきがありました。
その気づき活動に活かすとともに、今後も継続して北河内支部女性消防団員の連携を図っていきたいと思います。

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