日時:令和7年1月26日(日)9:30~12:00
場所:禁野小学校 運動場
≪訓練内容≫
①起震車による地震体験
②煙道による煙体験
③救命講習
④初期消火訓練(水消火器を使用)
⑤搬送講習
禁野小学校において13地区の住民131名が参加し自主防災訓練が開催されました。
参加者は地域ごとに4つのグループに分かれ、防災に関する講習・体験に積極的に取り組まれ、より防災を意識する機会になりました。
目次
起震車(きしんしゃ)による地震体験
枚方寝屋川消防組合は、起震車(きしんしゃ)「ぐらり号」を保有しています。
実際に地震が起きた際に冷静な対処ができるよう、シミュレーションを促すことを目的に開発され、関東大震災や阪神・淡路大震災のように過去に実際に起きた地震の揺れを再現できます。
揺れを体験することで、実際に地震が発生した時の心理状態を予め知ることができます。
今回体験された方は、揺れている間は何もできない事を実感されたと思います。
地震が発生したら!
①地震だ!発生直後(3秒後)
・落ち着いて!最優先で自分の命を守る!
② 揺れがおさまった(1分~2分)
・火元の確認!出口を確保!
③ 余震に注意!(3分)
・みんな無事か?出火していないか?消火活動と救出活動
④避難前に確認を(5分~10分)
・ラジオなどで正確な情報を入手する
・ガスの元栓を閉める
・ブレーカーを落とす
煙道による煙体験
煙体験ハウスは、火災時に煙が充満している状態を再現し、どの程度視程があるかを体験する事が出来ます。
テントの中にドライスモーク(安全性の高い擬似煙)を充満させて、その中を通り抜ける事で火災時にどの様に避難したら良いか訓練をするものです。
内部には障害物シートが有り、煙の中障害物をかわしながら進んで行きます。
火災時は煙で視界が遮られますので、壁沿いに煙を吸わないように『姿勢を低く』する事や衣服などで『口を覆う』ことが大事です。
火事で煙に巻かれた時の方法
①早く避難する(命より大事なものはありません)
②下に向かって逃げる
③出来ればドアは閉めて逃げる(空気を遮断する事により延焼防止)
④濡れたタオルや衣服などで口と鼻を押さえて煙を吸わない
⑤低い姿勢で壁づたいに避難する
救命講習
倒れた人を発見し救急隊が到着するまでの一連の流れを実演しました。
流れは、傷病者の発見→胸骨圧迫による心肺蘇生→AEDを使った電気ショック→救急隊への引継までです。
胸骨圧迫は、深さ5cm・テンポ100~120回/分・絶え間なく行う必要があります。
有効な圧迫を行なうには、肘を曲げず体重をかける必要があるため、体験していただいた際には正しい圧迫の姿勢をお教えします。
初期消火訓練(水消火器を使用)
訓練用の水消火器を使って訓練を行います。
水と圧縮空気で本物の消火器同様の操作が繰り返しできます。
火災時の「初期対応の3原則」
① 大声で知らせる!
・「火事だ!」と大声で叫び、隣近所に知らせる。
・小さな火でも119番に通報する。
② 初期消火する!
・水や消火器だけでなく、座布団など手近なものを最大限に活用する。
・火が天井にまで燃え移っていたら消火を諦めて逃げる。
③ 早く逃げる!
・避難するときは、燃えている部屋の窓やドアを閉めて空気を遮断する。
・煙を吸い込まないように、一気に走りぬける。
搬送講習
普段から担架は身近にあるものではありません。
しかしいざという時は、身近にある物干し竿や棒や毛布を使って応急担架を作成したり、毛布・シーツ等を利用して搬送します。
応急担架による搬送は要搬送者の足の方へ進みます。頭の方の担ぎ手は要搬送者に声掛けを行い、容態を観察します。
講話および総評
訓練の最後には、枚方市消防団の平田副分団長が講話を行ない、枚方消防署指揮隊の大西様からは総評をいただきました。
お2人の話の共通した点としては、災害が発生した時には「自助・共助がとても重要」ということでした。
災害時はまず自分の身は自分で守り(自助)、近隣の知人や自治会などで協力して助け合う「共助」が重要となります。
枚方市消防団は今後も防災における自助・共助の知識・技術向上のお手伝いをさせていただきます。