消防団員紹介 －輝く団員ー vol.2　上田 治央さん

ご近所にお住まいだった団員の方がお亡くなりになられて、分団に欠員が生じた事と私自身が結婚をして落ち着いたと考えられた当時の班長さんから入団する様にお話しを頂きました。
その当時は消防団へ入団するお話しがあれば迷わず入るものと思っておりましたので、すぐに入団のお返事をしました。

班の皆さん(地域の皆さん)と仲良くなれた事です。
ただ、入団して初めの1年は、なかなか親しくはなれませんでした。
同じ地域とはいえ、歳も何歳も上で、普段からお話しした事もない方々ばかりでした。ところが1年が経った頃に班で旅行へ行く事となり、参加して一緒にお酒を酌み交わし、共にお風呂へ入り、長い時間行動を共にすると、今までは目に見えなっかた『壁』がいつの間にか無くなっていました。
それから班の一員として仲間入り出来たと感じました。
おかげで、消防団活動以外でも親しくお話しが出来る良い関係となりました。
先輩方は既に退団されていますが、今でもお会いすれば楽しく会話が弾みます。

39年間消防団を続けてて来られたのは、定期・不定期を問わず飲み会など交流の場があったからです。
私は高校を卒業後に就職し、40年間サラリーマンをして来ましたが、社内での飲み会では会社の話や仕事の話、上司部下の話など変わり映えしない話ばかりでした。
ところが、消防団での飲み会は、色々な職業・職種、生活環境の違った方たちと今までは知らなかった事等が話題にあがり、とても楽しく今日に至っています。

まず第一に今の妻と結婚出来た事です。
第二に3人の子どもに恵まれたことです。
第三に3人の孫に恵まれたことです。
8年前までは、子どもたちに結婚の話がまったくなく、自分は孫を抱く事が一生ないのかと半ば諦めていました。
ところが、7年前から毎年孫がひとり生まれ、ふたり目が生まれ、3人目が生まれてと、三年間で3人の孫を抱ける様になりました。
今の望みは、孫が成人式を迎える時まで元気でいていられるかという事です。

22歳から4年間は京都にある営業所に籍を置いていました。
妻と初めて出会ったのは、京都市職員の方が主宰する社交ダンスの講習会でした。
京都市役所に関連するビルの地下食堂前に講習会のポスターが張ってありました。それまで大阪で少し社交ダンスの経験があった私は、ちょうど何か体を動かす機会がないものかと考えていましたので、ポスターを見てすぐに申し込みをしました。
レッスンは10回で、11回目がクリスマスダンスパーティーでした。当然参加する予定でしたが、当日の朝、高熱を発し午後から早退してしまい、結局パーティーの参加が叶いませんでした。
その後、数日が経ってから「パーティーに来られていませんでしたが、何かありましたか？」と彼女より電話があり、その理由を説明したあと『その後の言葉は男の務め！』と考え、デートに誘ったのが始まりでした。

先ほどもお話ししましたが、入団をして2年目からは楽しい日々が続きました。
強いて言えば、令和2年4月に消防団長の職務を拝命してから、新型コロナウイルス感染症予防対策で、消防団活動を制限したり中止や延期をせざるを得なかった事です。
地域の自主防災訓練の参加や年末火災予防特別警戒(夜警)、消防合同出初式の催行も自粛する決断を下しました。
団員の皆さんへは勿論、市民の方々にもご不便・ご迷惑をお掛けしているとは思いますが、団員の皆さんの健康と安全を第一に考えました。
この先も新型コロナウイルス感染症の猛威がいつまで続くか、終息宣言を聞くまでは、気持ちが安らぐこともなさそうです。