氷室分団 パトロール

津田山の東部(氷室地区)で山林パトロールを実施しました。

津田山(国見山)の入口となる氷室地区の雑木林

山林パトロールを行なっています

津田山(国見山)の入口に差し掛かる団員

枚方市消防団では、毎年4月と5月を山林パトロール実施月と定め、枚方市東部の林野を多く管轄する氷室分団・菅原分団・津田分団は定期訓練の一環として山間部のパトロール巡回を実施しています。

氷室分団では、4月の山林パトロールとして令和6年4月14日(日)に津田山(国見山)東側地域のパトロールを実施しました。

津田山(国見山)は枚方市の東部に位置する生駒山系の山であり、東側地域を氷室分団が、西側地域を津田分団が管轄区域としています。

山林内の地形を把握

小川の状態も確認します

山林内の入ると登山道を使ってパトロールを行いますが、降雨による地滑りや法面崩壊等で地形が大きく変わってしまっている場合もあります。

また、山の中では水の流れる筋も変わる事があり、その水脈の脇では土砂が崩れている場合が多くあります。

地形の変化をいち早く察知することで土砂災害の抑止に繋がる場合もあるので、パトロール中は小川の流れや地形の変化に目を向けます。

また山林火災では消火活動に使用する消火水が不足となります。
山林内において有効な水源地を把握する事は非常に重要な事となります。

砂防堰堤(砂防ダム)付近のパトロール

砂防堰堤(砂防ダム)に到着

パトロールを行う警戒区域には、いくつもの砂防堰堤(砂防ダム)が設けられており、土砂の堆積状況なども確認します。

砂防堰堤(砂防ダム)の上での堆積状況を確認する団員

山から土石流が発生すると、下流域の地域は大きな被害が出る事が予想されます。
前回のパトロール時との状態の違いを確認します。

山中の異変を注視

大きな倒木が歩道上に横たわります


山中では大木の倒木などが多くあります。
万一、山林火災が発生し消火活動を行わなければならない場合、その倒木な消火活動の妨げになる場合もあります。
倒木等を認めた場合は、必要に応じて地域の管理組織や関係機関へ報告を行います。

位置情報の確認

携帯電話端末のGPS機能により位置情報を確認する団員

携帯電話の位置情報(GPS)とマップを活用して、要注意箇所の正確な位置を把握します。

標識の整備

山中に設けられている標識の向きを調整します

パトロール中、随所に設けられている「山火事注意」の火災予防看板・標識等に脱落や歪み等の不具合があれば必要に応じて調整等を行い、ハイカーの皆さんや山林で業務に従事する方の目に付きやすい状態に整備します。

自然災害と向き合うためには

豊かな自然が多く残る津田山(国見山)とパトロールを実施する氷室分団員

山の中の状態は刻々と変化を遂げており、その状態を放置しておくと土砂災害発生時の被害を拡大させるばかりではなく、山林火災の消火活動や救助活動を行う際に大きな障害として立ちはだかり、人命に危険を及ぼす事が懸念されます。

枚方市消防団では定期的にパトロールを実施し、異変の早期発見や関係機関への迅速な通報を行う事により自然災害からの被害軽減に努め、そして恵まれた枚方の自然との共存共栄を図ってまいります。

津田山(国見山)西側地域のパトロールに付きましては、こちらをご覧ください

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