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共に地域住民の生命と財産を守るために
枚方市消防団では、同じ枚方市において水害から地域の住民の生命と財産を守るために、社会奉仕的な活動に従事されている 水防団(淀川左岸水防事務組合)と協力を行うと共に連携を深めております。
万一、水害等の災害が発生した場合には、一致協力して被害の拡大防止に努めるとともに、日頃から災害発生時の状況を考慮し、迅速な対応が出来る様、相互協力の構築に取り組んでおります。
また平素は、水防工法等の技術指導に御尽力を頂き、枚方市消防団の技術力ならびに知識力の向上に寄与して頂いております。
水防団・淀川左岸水防事務組合とは
淀川左岸水防事務組合は、1885年(明治18年)6月17日に枚方で堤防が決壊した「枚方切れ」、1917年(大正6年)10月1日に高槻市大塚で堤防が決壊した「大塚切れ」という大災害をきっかけとして、1919年(大正8年)に淀川左岸水害予防水組合が設立され、その後、法律の改正により現在の淀川左岸水防事務組合となりました。
この淀川左岸水防事務組合は「枚方切れ」によって被害を受けた関係8市(大阪市、枚方市、寝屋川市、四條畷市、門真市、守口市、大東市、東大阪市)が、水防に関する事務を共同処理するために設立された特別地方公共団体(一部事務組合)です。
2019年(令和元年)に組合設立100周年を迎え、長きにわたり、水防体制の整備充実に務めるとともに、台風や豪雨による水災防御の使命を果たして来られました。
引用:淀川左岸水防事務組合パンフレット
水害を予防する区域は、淀川の左岸側(淀川筋)と大阪港の沿岸と内水面(防潮筋)で、その面積は約191㎢、人口は約212万人となり、関西の政治、経済、文化、社会の中心を担う重要な地域を抱えています。
かつてのような大水害や大地震による津波が発生すれば、多くの生命や財産が失われ、関西はもちろん、我が国全体に与えるダメージは計り知れません。
現在、約2,500名の方々が、55の区域に設けられている水防団に所属し、災害対応に備えられています。
そして、災害が発生した際には、水防団員として出動し、水害から地域の住民の生命や財産を守る水防活動に従事されていますが、普段はそれぞれの地域で生活を営む、自営業や会社員といった民間の方々で構成されています。
枚方市域では約550名の水防団員が5つの水防分団(樟葉、上牧野、下牧野、枚方、出口)で活動をされており、そのうち36名(令和3年10月現在)が、枚方市消防団の現職団員として消防団活動にも携わっております。
被害状況に合わせたさまざまな水防工法
引用:淀川左岸水防事務組合パンフレット
スーパー堤防(高規格堤防)事業
堤防とは、人々が生活する土地に川や海からの浸水を防ぐための施設です。
淀川の上流では土の堤防ですが、下流や大阪港の沿岸では、より頑丈なコンクリートが使われています。
淀川沿いでは国(国土交通省)によって、堤防の幅を広げるスーパー堤防(高規格堤防)事業が進められています。
みなさんの力が必要です。
水害から私たちの生命と財産を守るためには、市民の皆さんの水防活動への深いご理解が必要です。
皆さんも地域の水防活動に力を発揮してはいかがでしょうか。
淀川左岸水防事務組合では、新たに水防団に入団してくださる人を募集しています。
お問い合わせ先
淀川左岸水防事務組合
〒573-0051 大阪府枚方市三矢町6番11号
TEL. 072-841-2310・072-841-2707
FAX. 072-841-0741
http://www.suibo-osaka.or.jp/
●水防団・淀川左岸水防事務組合の方を講師にお迎えし実施した「令和4年度 中堅幹部教育訓練」の様子は、こちらをご覧下さい。