
毎月1回、各分団にて放水訓練など定期訓練を行なっています。
令和7年6月度女性分団の定期訓練では、枚方市危機管理部に依頼し、輝きプラザきらら内の地域防災センター地下備蓄倉庫の見学、車塚公園のマンホールトイレの利用方法、簡易ベッド、パーテーションの組み立て、市が保有している非常用トイレ(ラップポン)、段ボールトイレの使用方法を教えていただきました。



車塚公園は災害時一次避難所として利用されます。
この公園は、マンホールを開き囲いを取り付ける合計52基の簡易トイレ、ベンチの座面を取り外すと炊き出し用カマドになるベンチ、1日3㍑の飲み水3日間(約5,000人分)を確保できる耐震性貯水槽、太陽光照明、防火水槽が整備された防災公園となっています。
今回は、マンホールトイレの見学です。
和式トイレに慣れていない子どもや、足腰の悪い高齢者などは、洋式タイプになる椅子を併用するなど工夫が必要だと感じました。

地域防災センター地下備蓄倉庫を見学し説明を受けました。

枚方市の防災備蓄品は、朝日丘備蓄倉庫と地域防災センター地下備蓄倉庫に保管され、計画的にローリングストックを行いながら管理されています。
備蓄一覧については、枚方市ホームページを参照下さい。
枚方市防災備蓄品について | 枚方市ホームページ
様々な備蓄品があるものの数が少ないため、各家庭が
「自分と自分の家族を守るための備え」
が必須であると改めて感じました。
備蓄の必要性をもっと市民の皆さんに伝えて行く事が「私たちの役目」でもあります。
・最低1週間分の水と食料の確保・備蓄
・日用品、衛生用品のローリングストック
・ライフラインの停止を想定した備え
そして、非常用トイレの準備はいますぐ!必須で行なってください。

簡易ベッドを作り寝心地も体験、しっかりした作りですが180cm以上に人には小さいかな?
組み立て方法は、こちらをご覧下さい。
次に、パーテーションです。
今回は屋根付きの大型パーテーションを組み立てました。
プライベート空間が保てますが、運営側が中の様子が分からず容体の変化に気づけない事故が起こるデメリットもあります。

小学校など避難所に設置されているものは、主に仕切りタイプです。
設置にはスペースが必要で、発災直後から利用するのか?様子をみて設置するのか?
配慮が必要な方を優先的に使うなど、それぞれの避難所運営側で話し合いが必要です。

水を使わず、臭わない、凝固剤不要、掃除の手間もかからない衛生的なトイレ「ラップポン」を紹介いただきました。
電源は必須ですが、用をたしてボタンを押すと自動的に便器の中のビニールで汚物を包み込み、ビニールが圧着されるためニオイを防ぎ、後処理が簡単です。
主に、高齢者や介護施設で利用する為の器材です。

組み立てが簡単な段ボールの簡易トイレ、こちらは3日程度貯めておくタイプのため、ニオイや衛生的にも問題があるのでは?という全員一致の意見。
使用ごとに凝固剤を使って処分する使い方を推奨し、トイレが使えなくなる状況に備え、家族が最低1週間使えるだけの備蓄が各家庭で必要であると痛感しました。
災害大国といわれる日本は、これまでも何度も大きな災害に見舞われてきました。
これからも災害そのものを防ぐことは難しく、災害リスクがなくなる事はありません。
しかし、災害に対してしっかり準備をすることで、自分や自分の家族を守り、被害を抑えることは可能です。
平常時のいまこそ「自分の家族を守る」必要な備えを見直しましょう。