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令和7年 合同消防出初式

枚方市消防団、寝屋川市消防団、枚方寝屋川消防組合は、合同による令和7年 合同消防出初式を令和7年1月12日(日)に淀川河川公園枚方地区淀川アクアシアターに於いて挙行しました。

この合同消防出初式は、年頭にあたり崇高な消防使命の自覚を新たにし、枚方市消防団・寝屋川市消防団・枚方寝屋川消防組合の団結をさらに強固とするとともに、枚方市並びに寝屋川市の広域消防力を市民の皆様にご覧いただき、併せて警火心を喚起することを目的としています。
枚方市消防団年頭式


合同出初式の開始に先立ち、枚方市消防団の年頭式が執り行われ、伏見市長と中団長が年頭の辞を述べました。
消防団長特別表彰授与

この消防団年頭式に於いては、消防団長表彰が執り行われ、今年度は1名の方が受賞されました。
消防団長特別表彰の詳細についてはこちらをご覧下さい。
第一部 式典開始

中団長が枚方市消防団の出動人員ならびに機械器具の報告を行います。
消防ヘリコプター飛来

大阪市消防局航空隊に所属する消防ヘリコプターが消防庁長官のメッセージを空輸します。


ヘリコプターの乗務員は、窓から顔を出して目視しながら、投下場所や時間等のタイミングを見計らいます。


上空のヘリコプターから、淀川アクアシアターに向けて投下されたメッセージは宙を舞います。

無事に淀川アクアシアター会場内に落下し到着したメッセージは、すぐさま消防職員に手によって回収されます。
その後、消防庁長官のメッセージは、閲覧が可能な状態にして市民の皆さまにも公表されました。
車両部隊視閲

車両部隊の視閲が行われます。
車両部隊は、井上副団長が車両部隊長として指揮を執り、車両部隊長の号令で、消防車両のサイレンを一斉吹鳴させます。

枚方市消防団から43台の消防車両が出動しました。
徒歩部隊視閲
車両部隊の視閲が終わると、続いて徒歩部隊による分列行進が行われました。
本 部


枚方分団


蹉跎分団


川越分団


山田分団


殿一分団


殿二分団


樟葉分団


津田分団


菅原分団


氷室分団


女性分団


枚方市消防団から消防団長以下433名※の団員が出場しました。

※令和6年10月1日現在の出場報告に基づきます。
国旗掲揚・国歌斉唱

国旗掲揚台に国旗が掲揚されます。
参加者は全員、掲揚中の国旗に正対し注目します。

本年の国家斉唱は独唱にて執り行われ、寝屋川市出身で現在は枚方市に御在住の平井孝夫氏に御斉唱頂きました。
消防殉職者への黙祷

全国の殉職された消防職員ならびに消防団員に対し、1分間の黙祷を捧げました。
一斉放水

放水部隊は所定の位置に待機し、一斉放水に備えます。
本年は、樟葉分団 寺北班長を放水部隊副部隊長として部隊が編成されました。


入場の合図と共に大きな掛け声をもって機関が設置されている場所まで移動し、その後副部隊長の指揮により所定の配置に着きます。

「エンジン始動」の合図で機関員はエンジンを始動させ、「一斉放水開始」の号令で放水を開始します。


淀川から汲み上げられた水は、エンジンの轟音と共に水しぶきとなって大空を舞います。

そしてその水しぶきと太陽の光が重なり、華麗で大きな虹を架けました。
表 彰

枚方市消防団員表彰として市長表彰と団長表彰が執り行われ、市長表彰の代表受賞者として菅原分団の岡嶋副分団長が、団長表彰の代表受賞者として山田分団の桂班長が表彰台に立たれました。

伏見隆 枚方市長から表彰状を授与される菅原分団 岡嶋副分団長

中作平 枚方市消防団長から表彰状を授与される山田分団 桂班長
第一部 閉式

全ての予定が挙行され、無事に閉式を迎える事ができました。
最後は、枚方市消防団総指揮者の小北副団長の別れの号令で解散となりました。
リハーサルも実施

放水部隊と車両部隊は、前日の令和7年1月11日(土)も会場である淀川アクアシアターに参集し、幾度も放水等の予行演習を行ない、出初式に備えて来ました。
出初式前日に車両部隊と放水部隊が集結

出初式当日に整列する事のないアクアシアターに集まり、概要説明や注意事項等の指示を受けます。
車両部隊

サイレン一斉吹鳴の際のタイミングや、機器操作等に誤りがないか等をひとつひとつ確かめていきます。

指揮者の合図や旗の合図を間違えのないようにしっかり覚えていきます。
放水部隊

写真右側から枚方市消防団、枚方寝屋川消防組合、寝屋川市消防団の放水部隊

淀川の水を何度も浴びても、力を緩めることなく全力で任務を遂行します。

1月の乾いた冷たい空気と淀川の冷たい水が容赦なく襲いかかりますが、放水部隊は負けません。



放水部隊の誇りをもって、大空に一条の水柱を放ちます。

淀川の水面には水柱の影が写し出され、迫力も倍増しました。
消防団長の激励

リハーサルの最後には、中団長より放水部隊ならびに車両部隊の団員に対して激励と慰労、感謝の言葉が述べられました。

第二部 市民の集い

枚方市消防団コーナー

枚方市消防団は第二部イベント「市民の集い」に枚方市消防団コーナーを出展しました。
このブースでは、枚方市消防団公式ホームページに紹介されている記事を紹介し、その記事毎にQRコードを配置してご覧頂いている方が関心がある場合、そのQRコードをお手持ちの携帯電話スマートフォンに読み込めば、詳細な説明がされているページを閲覧することが出来る仕組みのものです。

またブース内やブース前では、女性分団員によるアンケート調査も行われ、大勢の皆様に御協力を頂きました。


ブースでは、枚方市消防団の活動を紹介した映像も放映し「将来は消防士さんになりたい!」と言われる子どもさんに熱心にご覧いただきました。

今回のアンケートは、「消防団」に関する意識調査をさせて頂きました。
多くの方に消防団という組織を知って頂いていた事は、地域に密着した活動を行う消防団にとっては本当に嬉しい限りの話です。

レスキュー隊の衣装を身にまとったワンちゃんにもアンケートの御協力を頂きました。

入団対象年齢の方には、消防団入団のお願いも併せて行いました。

ご来場の皆さま、アンケート調査の御協力ありがとうございました。
各種イベントを開催

第二部「市民の集い」では、枚方市消防団コーナー以外にも梯子車搭乗コーナー、ミニ消防車乗車コーナー、救助体験コーナー、煙体験コーナー、放水体験コーナー、消防車展示コーナー、住宅用火災警報器啓発コーナー、AED胸骨圧迫体験コーナー、火事のことわざを学ぼうコーナー、地震体験コーナー、消防指令センター展示コーナーが設けられ、12のブースで多くの方に楽しんで学んで頂きました。



特に救助体験コーナーでは、アスレチックスの感覚で楽しんで頂き、子どもさんの笑顔で満ち溢れていました。



放水体験コーナーでは、将来の消防士さんを夢見る子どもさんによって放水が行われ、見事に虹の架け橋があらわれました。
「絶対に消防士になるねん!」と言ってくださった子どもさん、夢が叶うことを消防団員・消防職員全員が願っております。
災害なき一年となる様に願って

昨年の令和6年1月1日の新年の始まりに能登半島地震が発生し、多くの尊い命が失われ、そして消防団の仲間も殉職されました。
悲しみが尽きることがないまま1年が経ちましたが、新たな新年を迎え、来るべき自然災害に備えつつも災害のない、そして悲しみのない一年になる事を願ってやみません
●出初式の様子です(YouTube・音が出ます)