2023年度 全国統一防火標語
「火を消して 不安を消して つなぐ未来」
火災が発生しやすい時季を迎えるにあたり、火災予防思想の一層の普及・火災発生防止・高齢者を中心とする火災による死者の減少などを図ることを目的に「令和6年春季火災予防運動」が令和6年3月1日~7日までの間行なわれています。
減少傾向であった住宅火災でしたが、令和3年度から増加傾向に転じ、空気が乾燥する季節にはいった今、全国的にも大きな火事のニュースを目にします。
今年に入り枚方市でも火災が10件、住宅火災で死者も出ています。
火災予防運動に伴う防火キャンペーンとして、令和6年3月6日(水)帰宅ラッシュで賑わう京阪枚方市駅コンコースにて、枚方寝屋川消防組合・枚方消防署、枚方市防火協会、枚方市消防団の合同で、市民の皆さまに火災予防に伴う啓発活動を行ないました。
全国の住宅火災による死者の半数以上は「逃げ遅れ」が原因です。
65歳以上の高齢者が住宅火災による死者数のおよそ7割を占めており、高齢化社会が進むなか今後も増加することが予測されます。
また、火災死者数は就寝時間帯が多く「就寝時に火災に気づくことができるか?」が重要です。
そのため、消防法や枚方寝屋川消防組合火災予防条例の改正により、平成23年(2011年)6月1日からすべての住宅に「住宅用火災警報器」の設置が義務化されています。
住宅用火災警報器は、火災により発生する煙または熱を自動的に感知して警報音を発し、居住者に火災を早期に知らせてくれる機器で「煙式」と「熱式」があります。
枚方市・寝屋川市では、火災で発生した「煙」を感知して知らせる「煙式」の設置が義務づけられており、寝室と寝室がある階の階段上部に設置することが必要です。
条例の施行から10年以上経過、住宅用火災警報器の寿命は10年が目安とされています。
寿命を経過したものは電子部品の劣化や、電池切れ等で火災を感知しなくなったり、故障しやすくなります。
安心安全のため定期的に作動のテストを行い、10年を目安に本体ごと取り換えましょう。
火災の原因の多くは「たばこ」「たき火」「こんろ」「放火、放火の疑い」です。
火災予防のポイント
・ゴミは指定された当日の朝に出すなど、家のまわりに燃えやすい物を置かない
・火がついているものから離れる時は必ず消すこと!コンロのまわりに燃えやすい物を置かない
・寝たばこ、たばこのポイ捨ては厳禁!火の付いたたばこは放置せず消火の確認を
・配線まわりはきれいに!コードをまとめたり、たこ足配線をしない
日頃の心がけで、火災の発生は未然に防ぐことができます。
また、火を小さいうちに消すために、消火器等を設置し使い方を確認しておきましょう。
防火意識を持ち、火災から尊い命と貴重な財産を守るように努めましょう。