令和2年1月19日に大阪府消防協会が実施する標記の教育訓練のうち、消防学校教育として開催された研修に枚方市消防団から分団長・副分団長の職にある者2名を派遣しました。
この幹部科・分団指揮課程教育訓練は、幹部科・現場指揮課程教育訓練修了者もしくは消防団長が推薦する者を対象にした幹部の教育訓練であり、指揮幹部としての自覚の熟成及び消防団組織の管理運営と活性化に係る広い見識の向上を図るとともに、災害時において消防団に期待される役割及び活動の在り方等の理解を更に深めるために実施されたものです。
大阪府立消防学校にて開催されたこの研修では「安全管理」として同校・山下伸也教頭による安全管理の意義、安全管理に対する責任や消防活動時における事故発生要因についての講義を受け、併せて事故事例をもとに事故の要因と対策を学びました。
そして業務遂行時に受傷者を絶対に出さないという崇高な使命感に、指揮幹部として強い決意を新たにしました。
続いて元東京消防庁・丸の内消防署長 谷口由美子氏を講師にお迎えして「消防団活動とこれからの課題」と題した講話を受講し、地域防災力の充実強化の重要性や過去の災害から学ぶことの大切さ、女性の視点を防災対策に活かす事などを学びました。
実務研修として消防庁無償貸付資機材「ドローン」と「オフロードバイク」の概要説明を受け、ドローンについては実際に消防学校教官が操作・稼働させ、その機能や特異性の解説を受けました。
その後図上訓練としてグループワークを実施しました。
グループワークの内容は、補助教材を用いて実際に起こりうる想定の中で指揮幹部として瞬時に判断を行うシミュレーションを行い、その結果をグループ内で検証・討論を行うものです。
枚方市消防団と同じグループとなった、箕面市消防団・守口市消防団・八尾市消防団の皆様方からは、地域事情を踏まえた貴重な御意見を聞くことができ、大変有意義な情報交換の場となりました。
大阪府立消防学校で実施された全ての研修科目(計6時間)を受講した2名は、その後実施された市町村教育を4時間受講し、令和2年3月9日付で修了証と徽章の交付を受けております。
枚方市消防団では「消防団を中核とした地域防災力の充実強化に関する法律」の施行等を受けて、平成27年度より一新された大阪府内の消防団員に対する教育訓練を基礎とし、今後も組織一丸となって教育訓練に対し精力的に取り組んでまいります。