
令和7年7月13日(日) 枚方市消防団では、所属団員全員を対象とした大規模災害発生時の対応訓練を実施しました。
この訓練に参加すべく津田分団 大峰班 長村範孝部長は、参集途上において路上で転倒する年配の歩行者を目撃しました。
そして、すぐさま駆け寄り、周囲の状況などを冷静に見定めたうえで救護を行いました。
その後、ふたたび歩行を始めた歩行者の動静に注視し見守りを行いましたが、足元がおぼつかない状態を認め、熱中症の疑いがあり単身での歩行は困難であると判断し、当該現場の近隣にある商店の店主に歩行者のご自宅をお聞きしたところ、長村部長も所在を知る場所でしたのでご自宅まで付き添いました。
ご自宅の玄関先に到着するも動けない状況となったため、長村部長はこのままでは生命に危険が生じると判断し、その場から躊躇することなく消防指令センターへ救急車出動の要請を行い、救急隊が到着後、救急隊員に事象の詳細を報告して引き継ぎを行い、搬送を見送った長村部長は訓練に復帰しました。
今回、長村部長の対応は、地域の生命、財産を守るという消防団員の使命に則った模範的なものであり、長年消防団員として培った経験や普段からの心構えが、迅速かつ的確に地域住民の方の『命』をお守りしたといっても過言ではありません。
この当たり前のことでありながらも、非常に素晴らしい事に対して、枚方市消防団では団員間で「事象の共有化」を図り、長村部長の功績と今回学び得た経験や情報を後世に伝えると共に日常の消防団活動に活かしてまいります。