
目次
基礎教育訓練・消防学校教育が実施されました

消防学校教育

令和7年5月18日(日)ならびに6月8日(日)に大阪府立消防学校に於いて、令和7年度・消防団員教育訓練の基礎教育が実施されました。
この消防団員教育訓練は、地域防災の担い手としての任務を自覚し、消防の関する基礎的な知識と技術の習得、資質の向上と士気の高揚を図る事を目的として行われるもので、消防学校における総合的な教育訓練と市町村が実施する教育訓練と分かれ、さらに消防学校による教育訓練では、A課程とB課程に細分化され2日間に渡り実施されます。
学校教育・A課程

消防学校教育A課程が、令和7年5月18日(日)に実施され、開講式が執り行われたあと、午前中は安全管理と訓練礼式の研修が、午後からはポンプ操法として、器具取扱い要領や放水訓練の指導が行われました。
ポンプ操法

慣れない消防用ホースの取扱いに四苦八苦する受講生、上手く行く時もあれば、上手く行かない時もあります。
何度も教官の指導を受けながら上達していきます。


消防用ホースの巻き取りも、簡単そうに見えて全然奇麗に行かなかったと反省の言葉も聞かれました。

これからは、消防用ホースを延長させるのも結合させるのも、安全と速さ、確実性が求められます。
しっかりと基本動作を覚えて、一日も早く自分の特技・技術となる様に頑張ってもらいたいです。
学校教育・B課程

6月とは思えないほど爽やかな日差しに恵まれたこの日、令和7年度 新人消防団員の基礎教育・B課程が6月8日(日)に大阪府立消防学校で行われました。
このB課程は、5月18日に実施されたA課程に続く実技中心のカリキュラムで、消防団員として必要な基本動作や救助技術を身につける貴重な訓練です。
午前は座学で知識を深める

まず午前中は教室での講義が行われました。
内容は「防災」「山林防ぎょ」「火災防ぎょ」の3科目
災害への備えや現場での対応、団員としての心構えなど、基礎となる知識をしっかりと学びました。
受講生たちは真剣な表情で話に耳を傾け、必要な知識を一つずつ吸収している様子が印象的でした。
体を使った実技訓練

午後からは、いよいよ実技の時間。教官の指導のもと、現場対応に直結する訓練が行われました。
搬送法訓練

最初の実技は「搬送法」
災害現場などで要救助者を安全かつ効率的に運ぶための技術を学びました。

人形を使っての実習では、人数や状況、使える器材に応じた搬送方法を選ぶことの重要性を体感。
受講生たちは声をかけ合いながら、慎重かつ迅速に搬送動作を実践していました。
ロープ結索訓練

続いては「ロープ結索訓練」

ロープの扱いは、救助活動において人命を守るための重要な技術の一つです。
「本結び」「もやい結び」「巻き結び」「プルージック結び」など、使用頻度の高い基本の結び方を繰り返し練習しました。
初めて結索を体験する団員も多く、戸惑いながらも教官のアドバイスを受けながら、確実に技術を習得していきました。
閉講式 ~そして次なる一歩へ~
一日の訓練を終え、無事に学校教育を修了した新人団員たちは、市町村教育のあと。いよいよ消防団活動の本格スタートを迎えます。
慣れない訓練に戸惑いながらも、真摯に取り組む姿勢と団結力は、地域を守る力として今後ますます育まれていくことでしょう。
参加された皆さん、本当にお疲れさまでした。
これから一緒に活動できるのを、団員一同楽しみにしています。
編集後記
今回は現地に行けなかった筆者ですが、仲間から届いた報告や写真を通して、現場の熱気と緊張感、そして団員たちの真剣な姿勢が伝わってきました。
写真を見ながら「やっぱり消防団って、かっこいいな」と思わずにはいられませんでした。