氷室分団 研修

令和7年度 消防団員教育訓練・機関科ポンプ車課程が実施されました。

機関科ポンプ車課程

大阪府消防学校に参集した大阪府の消防団員

大阪府消防協会が実施する消防団員教育訓練カリキュラム、機関科・ポンプ車課程の消防学校教育が令和7年11月30日(日)に大阪府大東市にある大阪府消防学校にて実施されました。

機関科・ポンプ車課程は、消防団員の「機関教育」として消防団機関員に対してポンプ車を操作するにあたり必要な技能・知識の向上を目的とし、毎年大阪府下の消防団組織より機関要員を選出して実施されます。

今回、枚方市消防団から氷室分団に所属する副分団長ならびに班長の職務にある者2名を派遣しました。

消防ポンプ自動車機関基礎講習

指導にあたる消防学校教官

開講式のあと研修は3班に分かれて行われ、午前中は教室において機材メーカーの社員より構造等の基礎的な知識の講義が行われました。

講義の主な内容として、CD-1型消防ポンプ自動車の構造のほか、消防ポンプのクラス分け、消防ポンプの種類、真空ポンプの構造、消防ポンプを補う機器の説明や応用技術としてキャビテーションやバイパスバルブを使用した吸水、中継送水の解説、1線2口放水の注意事項などの説明がありました。

★キャビテーションとは★
吸水量以上に放水量を上げることはできません。
放水量を増やそうと、ポンプスロットルを上げても、放水圧力が上がらない状況のことを言います。

消防ポンプ自動車機関実技講習


午後からはグラウンドに出て、実際に資機材を使用してポンプを運用し、消防学校教官ならびにメーカー社員より操作を行う上での注意点や取り扱い方の説明を受けました。

教官の指導のもと放水訓練を行なう受講生

説明のあとは受講生全員が説明に沿ってポンプの操作ならびに放水の操作を行い、受講生自ら操作等を行う事によって構造や仕組みについて学びました。

重要な機関員の育成

大阪府下40の消防団が参加した今回の消防団員教育訓練

今回、枚方市消防団から派遣された氷室分団の管内は、山林や農業耕作地が多くを占め、道路は隘路(あいろ)や路盤が強固ではない場所も多く、隘路(あいろ)等においても機動性に富んだ可搬ポンプ積載車を運用しております。

今後は地域特性の変化に対応してポンプ車の配備が行われても、迅速に操作対応が出来る様に枚方市消防団としては初めてポンプ車の配備がない分団から機関科ポンプ車課程の教育訓練を受講させて、即応能力となる機関員の人材育成を行いました。

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