
「もし、目の前で誰かが倒れたら…あなたならどうしますか?」
そんな問いかけから始まったのは、枚方市立杉中学校で行われたAEDを使った救命講習。
保健体育の授業の一環としての講習は、子ども達に命の尊さや、いざという時の対応力を育むことを目的にしています。
日頃、私たち枚方市消防団は火災や災害対応だけでなく、地域の安全や防災力の向上を目指して活動しています。
その中で、命を救う知識と技術を地域の若い世代へ伝えることは、非常に重要な使命だと考えています。

授業では、生徒たちが人形を使って胸骨圧迫を練習し、AEDのパッド装着の手順や使用時の注意点を確認。
最初は遠慮がちでしたが、回を重ねるごとに
「こんなに強く押さないといけないんだ」
「テンポがけっこう難しい」
と驚いた様子。
繰り返すうちに少しずつ慣れて、力強く、そして真剣な表情で取り組む姿が印象的でした。


「勇気を出して一歩を踏み出すことが、命を守る第一歩。あなたにできることをして下さい。」
生徒たちは真剣な顔で話を聞いていました。
今回の講習を通して、“自分にもできる”という自信と、“命に向き合う姿勢”を学んでくれたと思います。
学校と地域、そして消防団が連携することで地域全体の防災力を高めるだけでなく
「誰かを想う優しさ」や「行動する勇気」を育てることにもつながります。
「安心・安全なまちづくり」に取り組みながら、次の世代へ大切なことを伝えていけたらと思っています。