女性分団 訓練

水難訓練を実施しました。

枚方市消防団女性分団では、毎年この夏期のシーズンに枚方寝屋川消防組合・枚方東消防署の指導による水難訓練を行なっています。

この訓練は水難救助を学ぶものではなく、水難事故の事例や特徴を知り、水の事故を防止する呼びかけや、もしもの時に「命を守るためにできることは何か?」着衣状態で入水すると「泳ぐことができるのか?」「浮力はどれくらいあるのか?」を体験することで、要救助者にならない・要救助者が安全に救助されるにはどうすればいいかを学ぶ訓練です。

子どもの水難事故は夏休み開始時期に多発

今年も夏休みに入り、子どもの水難死亡事故の悲しいニュースを多く目にします。
「やった!夏休み!」とテンションが上がり、子ども達だけで川岸で遊んでいたところを事故に遭うなど、中学生以下の水難事故(死亡・行方不明者)の過半数が河川でおき、水遊び中に発生しています。

一見穏やかに流れ、川底が浅く見える川でも見えない深さがあり、川底の斜面に気づかず足場が急に崩れて深みにはまる、流れの速い方へ巻き込まれて流されるなど、川は水難事故が非常に起こりやすい環境です。

子ども達だけで河川に近づかせない、大人が水の危険をしっかりと教え、子どもが安全に遊ぶためのルールを守らせることが大切です。

子どもは静かに溺れます

みなさんがイメージする人が溺れている姿は・・・?

バシャバシャと大きな音を立て、「助けてー」と大声で周りに救助を求める姿を思い浮かべませんか?

遊泳禁止の場所に設置されている標識のイラストや、ドラマや映画なので人が溺れるシーンでは、下記のイラストのような姿がお馴染みです。

しかし実際には、想像する溺れ方とは全く違います。

溺れる
口や鼻が水に浸かり息ができず呼吸困難になる⇒呼吸ができない為、声を出して助けを呼べない

手を上げると浮力がなくなり浮くことができない⇒身体を浮かせようと水中で必死に手足を動かし続けているので手を上げることは困難

泳ぐことができずパニックになり、やがて力尽きて静かに水中に沈む⇒周囲から「溺れてる!」と認識されず静かに一人で溺れてしまう

プールなど回りにたくさん人がいる環境下でも、溺れる時は水を飲んでしまい静かに、あっという間に水底へ沈んでいきます。
そのため、誰も「溺れている人がいる」ことに気づけないことや、実際に起きた水難事故の映像を見ながら、危険な場所や行為は何かを知ることができました。

自分の身を守るために(実技指導)

・入水方法
・着衣泳
・背浮き
・物(ペットボトル)を使って浮く⇒背浮き「3分間チャレンジ」
・体力の消耗が少ない泳ぎ方(イカ泳ぎ)
・落水体験
・ライフジャケット(救命胴衣)の重要性

初めに入水方法、いきなりドボンとプールに入るのではなくプールサイドに腰掛け、身体に水をかけてプールの水温に慣らしていきます。
プールサイド側に身体を向け、両手は残したままゆっくりと足から入水。

深さはどれくらいか?
足が付くか?
足場はどうなっているか?

を確認してからプールサイドから手を離します。

次に、普段の服を着た状態で、どのくらい泳ぐことができるのか?水中での動きやすさを確認してみます。
服を着たまま水に入ると、衣服が体にまとわりついたり、水に濡れた重さが負荷となり、着衣状態で泳ぐことは難しいこと…泳ぎが得意な人も溺れる危険があることを実感しました。

そして、背浮きの練習。
人の身体は2%(手のひら1%づつで2%)浮くことができので、その2%を使ってどれくらい浮いていられるかチャレンジです。

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溺れた時は「浮いて待て」と言われますが、身体に力が入ったり、だんだん足が沈んできたりとなかなか難しい。

背浮きをする際は衣服を着ている方が服の浮力を利用して、裸足よりも靴を履いている方が楽に浮けるなど実体験で分かったことも。
中でもウレタン素材の運動靴は浮きやすく、ウォーターシューズは浸水性がある為、全く浮くことができませんでした。

さらに、ペットボトル(1.5リットル以上)をお腹の上で抱えると、安定して浮くことができるので安心感がありました。
プールでの背浮きは、身体の力を抜いて浮く事ができたが、川の流れや海の波がある場所や、身の危険が迫っている中で落ち着いて浮いて待てるのか?
実際は、簡単なことではないなと感じました。

イカ泳ぎ=背浮きから手のひらを足元の方へ身体の横の水をプッシュ、かえる足でキックする泳ぎ方で、背浮きをしながら体力を最小限に安全な場所に移動することに適している

最後に、ライフジャケットを着用し、浮いてみる。やはり、安心感が全く違います。
いのちを守る為に子ども、大人に関わらず、水遊びには必ずライフジャケットを着用する事が一番安全だと感じました。

しかし、身体のサイズに合わない物を身につけると、ライフジャケットだけが浮き上がり首が苦しくなる・身体が抜けて脱げそうになるなど、サイズが合わないものを利用することは逆に危険をともないます。
必ず着用する方のサイズに合ってるかどうかを確認して準備しましょう。

溺れてる人を発見したら

溺れている人を助ける為に、水に入ることはとても危険です。

まずは119番(消防)に通報救助を求めましょう。

まわりの人に助けを求め、身の回りの浮く物(ペットボトル、クーラーボックスなど)を溺れている人の手の届く範囲に投げ入れる。
このとき、ペットボトルなどは少量の水を入れて、キャップを閉めると投げやすくなります。

水難事故に遭わないために


水難事故なく水のレジャーを楽しむ為には

・自然環境の海・川では事前に大人が環境を下見し、遊ぶエリアを決め、子どもにルールを守らせる
・水遊びをする際は、ライフジャケットの着用を徹底させる
・水遊び中は目を離さない
、子どもだけでは遊ばせない

を徹底しましょう。

大人・子どもそれぞれの身長の膝を超える水位は、流れに足元を取られてあっという間に流されます。
遊ぶエリアの設定と、ビーチサンダルなどが流されても追いかけていかない!など、しっかりと安全に楽しむ為のルールを決めて子どもに守らせましょう。

海や川に行くときは必ずライフジャケットを着用して遊ぶことを徹底し、万一の備え(救助出来るもの=ロープの付いた浮き輪やペットボトルなど浮くもの)を必ず用意して、これからも続く暑い夏の水のレジャーを楽しんで、たくさんの思い出を作って下さい。

-女性分団, 訓練