講習会 応急手当講習

枚方市消防団主催 第2回 普通救命講習会を開催しました。

普通救命講習①とは?:
主に成人を対象とする心肺蘇生法、
AED(自動体外式除細動器)の使用法および、
異物の除去法・止血法の
知識と技術を習得する3時間講習です

一般公募で市民の皆さまを対象とした、枚方市消防団所属の応急手当普及員による「普通救命講習①」を実施いたしました。

日頃より、地域の自主防災訓練や依頼先の団体の元へおもむき、救命講習会を行っておりますが、

「平日開催の救命講習の参加が難しい」
「救命講習を受けてみたいが、どこで受講できるか分からない」
など

ご要望を受け、消防団による普通救命講習①(3時間講習)を年に2回開催することになりました。
第2回目の開催は、枚方東消防署にて行いました。

救命の連鎖4つの輪

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救命の連鎖とは、傷病者の命を救い、社会復帰に導くための一連の行動
①心停止の予防
②早期認識と通報(早い119番通報)
③一次救命処置(早い心肺蘇生とAED)
④二次救命処置と心拍再開後の集中治療(救急隊や病院での処置)

救命の連鎖の四つの輪が、途切れることなくすばやくつながることで、救命効果が高まります。

近年、突然の心停止により亡くなる方は1年間で約7.9万人、これは交通事故による死亡の20倍以上も多い数になります。
救急隊の到着を待つことなく、その場に居合わせた方がいち早く心肺蘇生やAEDを使用した電気ショックを行うことで、生存率や社会復帰率を大幅に高めることが分かっており、傷病者の命を救う為にはその場に居合わせた「あなた」が心肺蘇生を行うことが最も重要です。

また、事故発生場所の多くは「自宅」であることから、身近な家族が救命活動を行う可能性も高くなります。

心停止となってから電気ショックまでの時間と救命率(総務省消防庁:令和4年版救急・救助の状況)

一次救命処置
(早い心肺蘇生とAED)

傷病者を発見してから、救急隊につなぐまで
流れをデモンストレーション

傷病者を救うためには、多くの人が応急手当の知識と技術を持つことが必要です。
正しい知識と適切な処置の仕方を身につけることで、いざと言うとき自信をもって行うことが出来ます。

いつどこで発生するかわからない心肺停止、その状況にある人と遭遇した際に行う救命処置の一連の流れを説明。
胸骨圧迫からなる心肺蘇生法、そしてAEDの使用を主な内容とする救命処置を学んでいただきました。

※人工呼吸について・・成人に対しては、コロナウイルス感染症の流行時は、人工呼吸は実施せず胸骨圧迫だけを続けます。
(平常時においても感染の危険などを考えて、人工呼吸を行うことにためらいがある場合には、胸骨圧迫だけを続けます。)

グループに分かれて実技

真剣に実技の確認を行なう受講者

各グループに分かれ、人形を使用し学んだことをしっかり確認しながら実践です。

①傷病者を発見→周囲の安全確認をおこない傷病者の意識(反応)の確認→応援の要請→119番通報とAEDの手配→呼吸の確認と胸骨圧迫

②AEDの使用法

①・②の担当を交代し練習します。
はじめは、1つ1つ次の行動を確認しながら進めていましたが、徐々に一通りの流れをスムーズに行えるようになりました。

学んだことが出来ているか?

「胸骨圧迫は、約5cmの深さで圧迫できていたか?」
「AEDの電極パットは適切な位置に貼られたか?」
など

各項目に対し正確に実施できているか、フィードバックを行いました。

その後、異物の除去法と止血法、ヒートショックの講話にて講習は終了。

普通救命講習修了証の授与

枚方市消防団 上田団長より終了証の授与

受講者の皆さまへ、普通救命講習終了証を授与し講習会は終了しました。

講習会を終えて


「勇気ひとつで、人は人を救うことができる」

「今日の学びが、勇気になった。」受講者の方のお言葉です。
道ばたで倒れている人が、自分の身内や身近な人か、全く知らない他人では一歩踏み出す勇気は違うでしょう。
しかし、その見知らぬ人も、「誰かにとっての大切な人」であると言うことを忘れないようにしたい。

いざと言うときに、冷静に心肺蘇生や応急手当が実践できるよう、定期的な救命講習の受講をお願い致します。

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