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栃木県那須町消防団との意見交換会

全国女性消防団員活性化大会参加の翌日、令和6年9月20日(金)栃木県那須町消防団と、新時代に向けた消防団の在り方を考える意見交換会を開催しました。

那須町は、天皇、皇后両陛下が夏の避暑地として使用されている「那須御用邸」があり、9月12日から静養のため滞在されていた天皇ご一家は、私たちが訪れた前日帰京されたそうです。
大阪の蒸し暑い夏とは違い、気候も穏やかで緑豊かな町でした。

意見交換会の会場は、那須地区管内地域防災の拠点として令和2年に竣工された新庁舎『黒磯消防署』で行ないました。
太陽光発電パネルや非常用発電機、自家用給油取扱所などヘリポートもある立派な庁舎に感嘆の声が上がりました。

那須町消防団は、定員数550名に対し正団員476名機能別団員75名の組織となっており、第5分団と県内でも珍しい音楽隊を持つ組織で、女性団員は音楽隊として所属されています。
演奏を通じて、防火防災への意識向上と協力の呼びかけ、訓練・式典に演奏で華を添えておられます。

枚方市消防団は定員数500名に対し431名(R6.4月現在)定員数の違いはありますが、那須町の総人口は23,796人(R6.9月現在)と、枚方市の総人口394,221人(R6.1月現在)を比べると、人口当たりの消防団員のなり手の割合は大きな差があり、那須町の団員不足はより深刻化しています。

また、那須町では平成22年度より4割人口減少が進んでおり、この先も人口流出が進むと予想。
消防団員の高齢化、人口減少により若い団員の確保がさらに難しくなることに危機感をおもちでした。

枚方市消防団も同様の問題を抱えており、地域を守る消防団の魅力を若者へ、まだ知らない方へどう伝えて行くか?課題は尽きません。

その中で、那須町では新たな取り組みとして、音楽隊と中学校の吹奏楽団とのコラボ演奏を始め、子ども達に消防団を知ってもらう、興味を持ってもらうきっかけになればと話されていました。
また、那須町消防団として毎年献血を行なっていて、社会貢献に繋げています。
私たち枚方市消防団にもできる取り組みだと気付きをいただきました。

私たち、枚方市消防団の組織紹介と女性分団が現在行なっている活動や今後の課題を発表しました。

那須町の女性団員は音楽隊として活動中ですが、これから救命講習など地域へ貢献できる活動は何か?を考えておられ、私たちの活動が参考になれば嬉しいです。

意見交換会の有意義な時間はあっという間に過ぎ、「次は、ぜひ大阪にお越しください!」名残惜しく最後の記念写真となりました。

那須町消防団 鈴木団長をはじめ消防団員の皆さま、那須消防署 松本副署長ならびに消防職員の皆さま、貴重なお時間をいただきありがとうございました。
このご縁を繋げて、互いに地域防災のために考え・取り組める仲間でありたいと思います。

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