研修

令和4年度 消防団員教育訓練・基礎教育課程が実施されました。

基礎教育訓練・消防学校教育が実施されました

令和4年度 大阪府消防協会教育訓練「基礎教育」課程における学校教育が、令和4年5月29日(日)と6月26日(日)の二日間にわたり実施されました。

この基礎教育訓練は、地域防災の担い手としての任務を自覚し、消防に関する基礎的な知識と技術の習得、資質の向上と士気の高揚を図る事を目的とし、令和4年度新任消防団員もしくは消防団歴が概ね3年未満で当該教育訓練未受講者や消防団長が特に必要と認めた者を対象として行われるもので、大阪府大東市にある大阪府消防学校において実施されました。

消防学校教育A課程

消防学校教室において安全管理を学ぶ受講生(写真は休憩時間です)

5月29日(日)に実施された学校教育の1日目はA課程と呼ばれ、当日は開講式のあと「安全管理」として教室での講義が行われ、その後、グラウンドにおいて「訓練礼式」の講義が行われました。

そして午後からは、ポンプ操法の実設訓練として教官より消防器具の取扱い要領や放水訓練の指導を受けました。

入団して間もない受講生の多くは初めての経験であり、緊張のなか教官の説明を聞き入りながら、ひとつひとつ確実に操作を行いました。

消防学校教育B課程

6月26日(日)に実施された学校教育の2日目はB課程と呼ばれ、「防災」「火災防ぎょ」「救急救助」の3科目の講義が行われました。

泥歩行訓練
消防学校内に設けられた泥沼を再現した特設施設で悪戦苦闘する受講生たち

B課程の午前中の講義として、防災の科目である「泥歩行訓練」の実設訓練が行われました。

日常の消防団活動の中には、時に劣悪な環境のもとに活動を余儀なくされる場合があります。
今回、その様な環境を再現すべく、消防学校内に泥沼を再現した施設が設けられ、受講生らは『鳶口(トビグチ)』を頼りに歩きづらい泥の中を歩行するという訓練を受けました。

鳶口(とびぐち)とは?

タカ科に属する鳥類である「トビ」のくちばしの様な形状の金属製穂先を長い柄の先に取り付けた消防業務に用いられる道具のひとつで、枚方市消防団では通常時、消防車両に装備しています。

搬送法訓練
毛布を用いた搬送法を学ぶ受講生

午後からの講義として、救急救助における「搬送法」の実設訓練が行われました。

搬送法は多種多様な方法があり、その時の状況によって救助を行う事の出来る人数や使える道具、自身の能力を考慮したうえで、搬送する方法を選択しなければなりません。
今回の講義では、要救助者に見立てた人形を使い、効率よく確実に搬送する事ができる方法を教官より学びました。

ロープ結索訓練
教官の指導のもと、ロープ結索技術を学ぶ受講生

救助の基本的な技術となるもののひとつに「ロープ結索」があります。

ロープは人を助けるために使用するだけではなく、自分自身の身を守らなければならない重要な道具のひとつで、ロープを使用するにあたり、結索の技術は確実に習得していなければならなく、事故を起こさないためにも間違いがあってはなりません。
この結索の重要性を教官から教わり、実際に受講生がロープを用いて結索に挑みました。

今回指導を受けた結索方は、特に使用頻度が多く基本的な結び方である「本結び」「もやい結び」「巻き結び」「プルージック結び」などで、初めて結索を経験した受講生も、教官の指導のもとにしっかりと結索技術を習得しました。

消防学校教育閉講式

B課程における研修が全て終了し、最後にグラウンドで消防学校教育閉講式がとりおこなわれました。

この閉講式に合わせて、今回の参加対象団であった中河内地区支部ならびに北河内地区支部の各消防団より幹部団員も参加して行われ、枚方市消防団からは消防団長以下、副団長全員が出席しました。

基礎教育訓練・市町村教育について

学校教育におけるA課程・B課程の両課程を受講し、全ての学校教育課程を修了した者は、今後市町村が実施する教育訓練を12時間受講し、学校教育、市町村教育を共に修了した受講生に対して、大阪府消防協会から修了証と徽章が交付される予定です。

人材の育成に努めております

枚方市消防団では、団員歴の浅い者に対し組織全体で消防団教育に注力し、様々な活動現場において即戦力となる様な優秀な人材の育成に努めるとともに消防団組織力の強化を図ってまいります。

-研修