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新聞紙で防災グッズ作り!〜防災にも日常にも役立つ知恵〜

令和7年9月11日(木)、南楠葉自治会が主催する「元気居場所づくり 南楠葉カフェ」において、樟葉分団・女性分団合同の防災講座を行いました。

今回の講座は、楠葉生涯学習市民センターで私たちが手がける『防災グッズを作ってみよう』の展示をきっかけに、「もっと防災意識を高めたい」という希望から実現しました。

はじめに、参加者一人ひとりが「この夏の楽しかったこと」を発表し合い、笑い声や拍手が自然に広がる和やかな雰囲気でスタートしました。

最初の取り組みは新聞紙を使った食器作り!お皿とコップの2種類に挑戦し、完成したお皿にはラップを敷いて実際にカレーライスを盛り付ける実演も行いました。

「防災だけでなく、キャンプや家庭でも使えます!」
「コップ型にポテトを入れたらマクドナルド風に~」
とお伝えすると、多くの方が共感されていました。
災害時の備えだけでなく、日常やレジャーにも応用できるアイデアとして受け取っていただけた様子でした。

新聞紙食器はあくまで非常時の簡易品であり、熱いものや水分の多い食材には耐えられません。
丁寧に折らないと食べ物を入れた時に崩れてしまうため、「慌てず丁寧に作ること」が大切です!

続いて新聞紙スリッパ作りにも挑戦!足の大きい方、甲の高い方、冬の分厚い靴下の時など、折り方次第で大きさを調整でき「超幅広サイズ」を工夫して作る方もおられ、会場は笑顔に包まれました。
災害時だけでなく、子ども用にも応用できることを学んでいただきました。

新聞紙スリッパは滑りやすいため使用時には注意が必要です。

後半は枚方市に関する数字クイズからスタートです。
「自助・共助・公助」の大切さを考えるきっかけとなりました。

家具の固定や非常持ち出し袋の準備といった家庭の防災対策についても紹介しました。
そして、特に多くの関心を集めたのは「トイレ問題」です。
災害発生後3時間で約4割の人がトイレに行きたくなると言われています。
食べることは我慢できても排泄は我慢できない‥・待ったなしの問題です。

非常用トイレの凝固剤を使い、300ccの水があっという間にゼリー状に固まる実演では
「初めて見た!」
「本当に固まるんだ!」
と驚きの声が上がりました。

使用後は袋をしっかり結び、市の指示に従って処分する必要があることもあわせてお伝えしました。

今回の講座を通して、新聞紙を使った防災グッズの活用や非常用トイレの実演を体験することで、参加者の皆さんは
「身近な工夫で備えられること」
「災害時に自分や家族を守る知恵」
があることを実感され、笑顔のあふれる時間の中にも、防災に向けた真剣な学びとなりました。

「自分の身は自分で守る」
「備えあれば憂いなし」

この言葉の通り、日常生活の中でできることから一歩ずつ備えていくことが大切です。
今回の体験をきっかけに、それぞれのご家庭で今日から取り組める防災行動に結びつけていただければと思います。

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