令和7年度大規模災害訓練を実施しました。 【連載シリーズ・第5回：南分団長】

大規模災害対応訓練

枚方市消防団では、令和7年度の枚方市消防団事業計画に基づき、大規模地震の際迅速かつ的確に対応するため令和7年度大規模災害訓練を実施しました。

この想定のもと、枚方市消防団に所属する団員は枚方市消防団活動マニュアルに基づき、非常の際における参集方や無線通信設備による情報伝達で、初動体制の確立、消防防火能力の向上ならびに強化を図ることを目的として毎年1回実施されている訓練です。

連載：最前線で奮闘するヒーローたち【枚方市消防団枚方分団長】

枚方市消防団広報部では、毎回大規模災害対応訓練が実施された際に訓練参加者にスポットを当て、その訓練参加者の担当部署における活動を『最前線で奮闘するヒーローたち』としてルポルタージュを行い、シリーズ連載しています。

第5回となる今回の訓練では『枚方分団長』にスポットを当て、枚方分団分団長 南昌克さんの活動に密着取材をしました。

南分団長は、枚方市消防団枚方分団の責任者として枚方分団管区の消防団業務に携わり、当訓練においては分団指揮所に参集し、必要に応じて班詰所・車庫等の指揮・監督も行い、大規模災害訓練の全体の指揮や監修を行います。

地震発生時から枚方市消防署まで

※参集を行う際、一般の団員と同様、参集方法の基本ルールに基づき、徒歩、自転車で参集します。

枚方市枚方分団指揮所の開設準備

枚方市役所に到着すると、分団指揮所の開設に向けて準備を行います。

朝9時になると、時報と共に枚方市役所危機管理部に設けられている無線室より危機管理部の職員によって、枚方市消防団全無線局に対し訓練開始の通告が行われます。

その後、引き続き正副団長ならびに分団長全員に対して通話試験を行い、対象となる無線局は受信確認を行い、その状況を報告します。

南分団長も自らMCA無線により各班長に指揮・命令を発令します。

各班からの報告を集約

枚方分団詰所へは原則、中部方面本部からの報告が寄せられ、その報告を基に状況を判断して対処法を検討します。

南分団長は、副分団長、各部長とともに各班の状況を確認するよう指示を出します。

枚方分団指揮所は、岡班、伊加賀班、三矢班、上之町班の計4班の報告をもとに状況を判断して適切な指示を出します。

団非常警備本部での運営状況を一通り見定めた中団長は、次に中部方面本部と枚方分団指揮所が開設されている枚方寝屋川消防組合の枚方消防署へ徒歩で視閲に向かいます。

枚方分団指揮所

そして訓練終盤に近付くと、各班から寄せられた活動内容を整理し、中部方面本部へ枚方分団の訓練成果がひとつの形になったところで、非常時参集訓練は終了となります。

南分団長は訓練終了後も、今回の訓練の結果概要を把握すると共に中部方面隊本部からの報告も合わせて受け、訓練成果を冷静に分析し今後の分団運営に反映できる様に努めます。

一連の訓練が無事終了し、ほっとしながら帰宅の途につきます。

この非常時参集訓練は、団員から消防団長に至るまで、全ての団員ひとりひとりに重要な任務が課せられ、ひとつの部署が欠ける様な事があっては訓練は成立せず、強いては実際に大災害が起きた時に完全な機能が生かされないものであります。
その様な事態にならぬ様、枚方市消防団は常に訓練精度の向上に努め、消防団員ひとりひとりが一致団結して一枚岩となり、枚方市の防災に於ける礎となってまいります。

訓練の様子

枚方分団 南 昌克さん

南　昌克(みなみ まさかつ)枚方分団長は、令和6年4月1日付で枚方分団長に就任しました。

南分団長は、団員歴33年目を迎え、分団長として2期目となり、以前は枚方分団の庶務部長などの要職も歴任しました。
また、地元の自治会の副会長も務めるなど、地元における防災の最前線で活動をしています。

以前、当ホームページにおいて「消防団員紹介ー輝く団員ー」コーナーで紹介しておりますので、合わせてご覧ください。

南分団長のお店「南米穀店」

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