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非常時参集訓練 中部方面本部
枚方寝屋川消防組合枚方署3階消防団室にて、各分団の到着報告を待つことなく交信が入り、準備をしながら情報の聞き取り、記録がはじまります。

枚方市消防団活動マニュアルに基づき、大規模災害に迅速かつ的確に対応するため「非常時参集訓練」を行っていきます。
例年同様、女性分団は「枚方市消防団非常警備本部」「中部方面本部」「東部方面本部」の3箇所、各箇所約4~5人を配置します。
担当副団長が、MCA無線機で受けた出動要請を聞き取り記録し、地域の各分団へ救助・支援要請を迅速かつ的確にできるよう訓練を行ないます。
訓練想定
令和7年2月9日(日)朝9時、震度6強を観測、「第2非常警備体制発令」となり、各団員は所定の場所へ向かいます。
ヘルメット、活動服、編上靴、耐切創性手袋を着用し、飲料水、ラジオ、タオル、筆記用具等、各自必要なものを非常持ち出し袋と同様持参します。
リュックサックは約3キロ前後の重さになりますが、実際の災害では、飲料水や食料品などを持ち出すことで、この何倍もの重さになるでしょう。

連載:日ごろは主婦・働く母・孫の世話を見る祖母・最前線で奮闘する女性消防団員

朝の時間はとても忙しく、分刻みで予定を組み、仕事に出かけるまでのタイムスケジュールを綿密に組んでいます。

「そういえば、去年(令和6年)1月1日に能登半島でマグニチュード7.6、最大震度は7を観測された地震があったな・・・。」
「女性消防団員リーダー会議で知り合った、珠洲市の女性消防団員は元気で頑張ってるかな・・・。」
「今日も積雪で日常の生活も色々大変だろうな・・・。」
考え事をしながら家事を片付けていきます。
あっ!地震!! 出動!

9時00分 枚方市域で震度6強の地震発生!自主的に参集指定場所へ参集します。
自宅内の電気ブレーカーを確認・・・「OK!」
日頃から家族会議で決めている避難場所の小学校に避難できるよう情報共有と家族の安否確認、安全確保も出来た!
「よし出動!」


中部方面本部へ向かいます


約1.3キロ先にある枚方寝屋川消防組合枚方署を目指し徒歩で向かいます。

中部方面本部の開設準備

枚方市内全戸配布されているハザードマップをホワイトボードに貼り付け、被害状況ごとに付箋の色分けをします。
より状況がわかり易く、見やすくなるよう工夫を行ないます。
「枚方市消防団活動マニュアル」に基づき、連携をとり役割分担し速やかに進めていきます。
https://www.city.hirakata.osaka.jp/0000017941.html
女性分団員は、団非常警備本部からの指示伝達や、各分団指揮所より次々と寄せる被害状況の報告を正しく伝えるために記録・報告処理を行います。
女性分団 松尾美代子さん

枚方市では、2002年(平成14年)全国女性消防団員活性化大会が大阪で開催されるに当たり、女性消防団員が誕生しました。
枚方市広報誌の「女性消防団員募集」の記事をみて「やってみたい」「人のためになることをしてみたい」と出願し、ボランティアファイヤーファイター(Volunteer firefighter)としての活動が始まりました。
発足当初は「どんな活動をするのだろう・・?」初めてのことばかりです。
消防職員の方々に規律訓練のご指導を頂き、出初式の徒歩部隊として胸を張って参加することができ自信になりました。
入団2年目には妊娠、出産も経験しながら消防団員として活動を続け、その子どもが現在21歳になりました。
2002年(平成14年)発足当初から幹部役員の班長を勤め、発足10年後の2012年(平成24年)には消防団本部付けから、女性分団となり再出発!
2018年(平成30年)全国消防団リーダー会議、2019年(平成31年)大阪府知事が議長を務める「大阪府防災会」参加し、女性ならではの消防団員としての役割をより深く考えるきっかけになり、多くを学ぶ経験となりました。
「女性消防団員としてできることは何か?」を考え、「コミュニティー連絡協議会青少年部」「自主防災会」「民生委員」など地域活動に密着し、顔の見える活動を日々行っています。
普段の仕事は「ビューティーサロンのプロデューサー」「美肌作りと美空間をつくるお片付け隊」消防団協力店に登録されている「生け花教室」を自宅で行い、様々な方面で活動しています。
そして・・・休日には、可愛い孫達のお世話も奮闘し元気に楽しく過ごしています。
いつ来るか、わからない大規模災害の対策とは何か?日々課題として考えています。
自分の家族は自分たちで守る。自分の街は自分たちで守る。この言葉を合言葉に邁進してまいります。
枚方市内にある「消防団応援のお店」は日本消防協会「全国消防団応援の店」
https://www.nissho.or.jpからも閲覧できます。