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応急手当普及員再講習へ行って来ました
令和6年9月9日(月) 枚方寝屋川消防組合消防本部において開催された「応急手当普及員再講習」に本部井上副団長、広報部員の2名が受講してきました。
この応急手当普及員再講習は、応急手当普及員として認定を受けてから原則3年毎に受講しなければならないものです。
胸骨圧迫とAED取扱いの復習から
講習は朝9時00分から正午までの3時間で行われました。
講習の内容として開始から約1時間30分は、胸骨圧迫とAED(自動体外式除細動器)の取扱方の復習の指導があり、受講者1名に対し成人用訓練人形1体と受講者2名毎に小人用および乳児用訓練人形が1体ずつ貸し出され、指導員による模範披露のあと受講者が実務的な実技練習を行いました。
その後、パート毎に質疑応答が行われ、受講者からは実体験に基づいた質問があがり、その回答で情報の共有が図られました。
講習の後半は、異物除去の方法や止血法などの指導がありました。
子どもへの心肺蘇生とAEDの取扱い
基本となる成人に対する講義のあとは、小人と乳児の胸骨圧迫とAEDの取扱い方について指導がありました。
成人との違いを詳細に説明を受け、実際に小人用人形と乳児用人形を用いて実務的な練習を行ないました。
異物除去の指導
胸骨圧迫とAEDの講義のあとは、異物除去についての講義があり、異物除去の注意点と実際の方法について解説がありました。
この異物除去も乳児についての説明もあり、成人との違いを確認しながら乳児用人形を用いて指導を受けました。
その後、止血法に付いての説明や質疑応答の場が設けられました。
応急手当普及員認定証を再授与
無事に受講者全員が全てのカリキュラムを終えると、枚方寝屋川消防組合警防部救急課 平川課長より有効期間が延長された真新しい「応急手当普及員認定証」が、受講者の方お一人お一人に手渡しで授与されました。
講習会の閉講に際し、平川課長より講話がありました。
平川課長からは、救急車の現場到着時間が全国的に伸びる傾向にあり、枚方寝屋川消防組合で約7分50秒、全国平均になると10分を超える場合もあるという衝撃的な結果の報告事例があると話されました。
その様に直ぐ救急車が到着できない状況では、倒れた方のそばにいる方(バイスタンダー)の処置が重要であり、そのバイスタンダーを救命講習において育成する応急手当普及員の責務と重要性は益々増加しているので、今回の講習参加者に於かれても引き続き普及啓発活動を継続してもらいたいとお願いされました。
そして最後に枚方寝屋川消防組合としても年間1万人の救命講習受講者を増やす事を目標にしているので、応急手当普及員の各位へ精力的な協力を求められました。
応急手当普及員資格をお持ちの皆さんへ
現在、応急手当の根拠となっている「ガイドライン2020」が施行されてから時間も経過しましたが、以前のガイドラインから変更点もあります。
応急手当普及員の資格をお持ちの方で更新時期に来られている方は勿論ですが、既に有効期間が満了されている方も是非再講習を受講して頂き、情報と知識のアップデートをして頂きます様にお願いします。
最後となりましたが、今回当ホームページへ掲載するにあたり、全面的な取材の御協力を賜りました、枚方寝屋川消防組合 警防部長様をはじめ警防部救急課の皆様、警防部警防課の皆様、関係各位の皆様方におかれましては、この場をお借り致しまして厚く御礼を申し上げます。