本部 女性分団 研修

念願の夢を叶えた「全国女性消防団員活性化 石川大会」

令和5年11月16日(木)いしかわ総合スポーツセンターに於いて「第28回全国女性消防団員活性化 石川大会」が開催されました。
この大会は、全国の女性消防団員が一堂に集い、日頃の活動やその成果を紹介すると共に、意見交換を通じて連携を深め、女性消防団員の活動をより一層活性化させることを目的として、平成6年から開催されています。
第28回石川大会では、全国から女性消防486団体が参加、うち大阪府は全国でいちばん多い25の市・町が参加しました。
枚方市消防団から、女性団員6名と女性分団担当副団長が出席しました。

〜 ようこそ 石川へ 百万石の花と咲け! 輝く女性消防団 〜

「全国各地では大きな災害が後を絶ちませんが、女性消防団員が集まれば百人百色それぞれの力を合わせて、何があっても乗り越えられる。各地で色とりどりの個性を咲かせ、地域防災という同じ志を持つ仲間たちと共にひとつの大きな花束のような力となり、私たちの大切な人々の暮らしや命を守って行くことを宣言します。」

この大会宣言により石川大会が始まりました。

大阪府では、平成17年より「大阪府女性消防団員連絡会議」を設置し、毎年会議を重ね、オール大阪での活発な活動に繋がっています。
今回のテーマである、”百万石の花と咲け!” 個性を咲かせた仲間たちと共に全国大会の舞台で、大阪府女性消防団「おおさか救命体操」の活動発表を行いました。

「おおさか救命体操」

一次救命処置である心肺蘇生とAEDの手順を、親しみやすいメロディーと歌に合わせて身体を動かす簡単な体操です。
市民に救命処置を楽しみながら覚えていただくために、大阪府で考案・作成し「キダ・タロー」さんに作曲を依頼、各団の救命活動に活かしています。

念願の舞台発表

大会へ参加した大阪府女性消防団員

この大会では、全国で活躍する女性団員の活動事例発表があり、様々な活動を知ることで互いに刺激し合い、活力を高め合う場になっています。

平成14年枚方市に女性消防団が発足して以来、私たちの取り組みを「全国大会の舞台で発表をしたい!」と応募を重ねてきましたが、なかなか選ばれるに至りませんでした。
しかし、今大会で長年の夢であった舞台での発表「大阪府女性消防団」として行うことになり、その喜びを胸に打ち合わせや練習を重ねました。

「おおさか救命体操」をみんなで披露

「おおさか救命体操」を発表するにあたり、枚方市には「3分以内の寸劇」「スクリーンに流れる動画作り」という重大な役割を任され、集まる時間も限りある中で、意見を出し合いながら作り上げました。

3分以内の制約がある寸劇は、無駄な台詞は省くけど大阪の笑いのセンスをいかに残すか?思考錯誤の上完成させ、発表の際は、「話す言葉を被せない・ゆっくり間を開けて、はっきりと」を意識をしながら練習に励みました。


発表当日は、つけまつげやアイシャドウでばっちメイク、お決まりの(?)アニマル柄シャツ、期待通りの大阪おばちゃんスタイル(笑)に身をつつみ、テンションを上げて⤴⤴⤴ いざ、舞台へ! 

「捕れ捕れ ピチピチ かに料理~♪♪」
(キダ・タロー作曲)

道頓堀の映像動画に合わせて、大阪のおばちゃんらしぃ~掛け合いで大阪の魅力を紹介。
その後、「キダ・タロー」の弟「キダ・ジロー」と街で出会い「キダ・ジロー」が突然胸を押さえて倒れ・・・みんなで助けるぞ!というシナリオで、楽しい&パワフルな「おおさか救命体操」を披露しました。

「キダ・ジロー」が胸を押さえて倒れたところに、「大阪府女性団員あつまれ!!」号令がかかりみんなで舞台へ。
舞台いっぱいに広がった大阪府女性団員・・・迫力満点の「おおさか救命体操」を披露しました。

最後は、会場も巻き込んで「さぁ。みなさん、ご一緒に⤴⤴⤴みんなで踊って(体操して)フィニッシュ!

会場が一つとなり、初めての救命体操を笑顔いっぱいで踊る(体操する)姿を舞台上から見る光景は、とても圧感で会場の一体感に胸が熱くなりました(たくさん練習して良かった~)
大阪府の女性消防団のパワーを改めて実感した1日でした。

発表後は、各方面から「一緒に写真 撮ってくださいと声をかけられ、”吉本芸人”気分もおまけで味わうこともできました(笑)

この「おおさか救命体操」が大阪だけにとどまらず、全国の救命講習などに活用していただき、市民の皆さまに命を繋ぐ大切さと人助けの一歩の勇気に繋がるきっかけになればと願います。

枚方市消防団 女性分団 活動PR展示

枚方市での活動を展示で紹介しました

今回の大会でも、私たちの様々な活動を展示で紹介し、大勢の皆さまに見ていただきました。
「水難訓練」など、全国でも珍しい活動には多くの質問があり、ここでも他県の方々と情報交換や交流を深めることができ、互いに刺激を受ける場となりました。

石川県 珠洲市・野々市市との意見交換会

石川大会が終了した翌日、兼ねてからお付き合いのあった、石川県珠洲市 洲崎部長と洲崎部長に紹介いただいた石川県野々市市第五分団 小林分団長と互いの活動についての意見交換を行いました。

珠洲市では、防災・火災予防の目的として「毎晩午後9時防災無線で戸締まり・防火の呼びかけ」「ケーブルテレビを利用した火災予防や住宅用火災警報器設置指導」「高齢者のお宅訪問」など、地域に寄り添った予防啓発や、奥能登地震(R5.5.5)発生後は男性・女性団員共に参加可能な団員が毎週末の災害ボランティアに参加を続けている。

野々市市では、高齢者宅の防火訪問や、少年消防クラブ育成選指導員として、市内の幼稚園や保育園に出向き、紙芝居や寸劇で子どもたちに楽しみながら身につける防災教育を行っている。
また、※『のっティ体操』のDVDを作成し、市内保育園に配布してダンスを踊りながらの啓発活動を行ったり、小型ポンプ操法を練習し一斉放水にも参加。

※『のっティ体操』https://youtu.be/gq6g2hT87F8

地元愛を重んじる両市のお二人から学んだ事は、愛する地元を活性化させる為、小さいお子様からお年寄りまで幅広く活動されている事。
今回の交流を機に私たち枚方市消防団も『災害に強い街づくり』を目指し、地域住民と共に枚方市を活性化していけたらと感じました。
このような他市との交流が、私たちの新たなモチベーションになり、活動のアイディアをいただける貴重な時間です。

これからの枚方市消防団 女性分団として

これまでに数多く大会に参加する機会をいただき、志を同じくする仲間である全国の女性消防団員の方々と交流を深めて参りました。
嬉しいことに年々、全国で生き生きと活動されている女性消防団が増えているように感じます。

枚方市消防団 女性分団の活動PR展示では、毎年多くの方からたくさんの質問を受けます。
全国の方々が興味を持ってくださる活動ができること。
また、私たちを支援いただける環境下で活動できることを改めて感謝すると共に、今までの活動はもちろん、市民のみなさまに役立つ新しい取り組みを活発に行える志し高い「枚方市消防団 女性分団」でありたいと思います。


女性分団 分団長
杉本明規子

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