殿一分団 訓練

消火栓設備の習熟訓練が始まりました。【第二方面隊:殿一分団】

消火栓は、主に火災等に使用することを目的として、市内各所に整備され消火活動には欠かせないものです。
そのため消防団員として消火栓の取り扱いを熟知しておく必要があります。
消火栓習熟訓練は、消火栓の開閉から消火栓を利用したホース延長、クワドラフォグノズルで放水するまでの一連の流れを習得する訓練となります。

新入団員を含む未経験の団員も各分団にいることから、枚方市全分団に対し、枚方市管轄の消防署職員の指導のもと訓練を行うことになりました。
中部方面の方面隊では、殿一分団から訓練が開始されました。

消火栓

枚方市の市内消火栓は、丸型と四角型があります。
内部の構造は変わりませんが、開閉の違いがあります。
近年は丸型の消火栓が主流になってきています。

四角型消火栓の開閉

四角型消火栓は、バールの先端や取っ手などで簡単に開閉可能ですが、蓋が落下しやすく注意が必要です。
一方、丸型消火栓は専用の器具でしか開閉はできません。

丸型消火栓の開閉

①消火栓の開閉には、消火栓開閉器を使用する
黄色塗装面を右に、金具の持ち手は長い方を右手で持つ

②蓋のバール穴に開閉器を90度まわして挿入する


③挿入した開閉器を90度まわし、黄色の丸を上に向ける

④開閉器を手間に引き寄せた後、てこの原理を使って上端部を押し上げ、手前方向に引いて蓋を引き出す


⑤開閉器を手前に引いた状態で、右または左方向へ旋回させ蓋をずらす

⑥蓋を閉める際は、必ず立っている蝶番を前に倒す
蓋を開けた場合と同様、蓋を旋回させ手元の位置に納め、最後に蓋が浮いていないことを確認する

団員全員が、丸型消火栓の開閉を体験し技術を習得しました。

クアドラフォグノズルを
使った放水

消防団へ配備を進めているクアドラフォグノズルを使用した放水訓練です。
ノズル先端に回転歯を備え、状況に応じた流量と放水パターンを手元で簡単に操作することができます。
きめ細かい噴霧が可能で優れた消火性能と小型・軽量かつ取り扱いしやすいことから、消火活動では主流になっています。

クアドラフォグノズルの特徴と使用方法、取り扱い注意点などを受け放水訓練開始。

手元で流量圧力が簡単に切り替えできる
水粒がきめ細かい噴霧放水が可能

普段使用の筒先と違い、軽量化されたノズルで取り扱いや水圧の違いを体感しました。

消火栓を利用し放水までの
流れを学ぶ

消火栓にスタンドパイプを接続、ホースを延長、エンジンを始動させクアドラフォグノズルで放水。
一連の操作の指導を受け、団員同士声を掛け合い、安全確認を行いながら習得していきました。

枚方市消防団は、常備消防と連携しながら、消防・防災に関する知識や技術を習得し、消火活動や大規模災害における救助活動など、地域における消防力・防災力の向上をはかるため、これからも邁進してまいります。

●枚方東消防署における第五方面隊・菅原分団と氷室分団の訓練はこちらをご覧ください。

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