ランニングをこよなく愛するランナーの皆さまからの依頼により救命講習会を開催しました。
特別な道具が必要なく、誰でも気軽に始めることができるマラソンですが、一方で危険な面も潜んでいます。
ランニング人口が多いことも要因ですが、実は突然死が最も多いスポーツでもあります。
表1:スポーツ中の突然死(参考 村山正博ら:運動事故の発生要因および運動し同報に関する研究報告所 1992年)
参加者の中にもランニング中に不調を訴える人に遭遇することが多い。ということで、より真剣に取り組まれていました。
目次
AED(自動体外式除細動器)の設置場所
枚方市管轄のAED(体外式除細動器)の設置場所は
枚方市内の公共施設や学校等 129カ所
枚方市と協定を結び設置を依頼している24時間営業のコンビニエンスストア 95カ所
(2022年7月現在)
また、駅構内などの公共交通機関、百貨店やスーパーなどの商業施設、その他銀行など人が多く集まる場所にAEDの設置が増えてきています。
「あなた」の自宅近くや生活圏のどこにAEDが設置されているかご存じでしょうか?
改めて意識してみると「こんなところにも!」と発見が多いものです。
この機会にAEDの位置確認をしてみませんか?
場所の特定が難しい119番通報
参加者の皆さんは、トレーニングで淀川河川敷を走ることが多く、特徴がない地点で傷病者に遭遇した場合、119番通報で現在地をどのように伝えるか?
そして、AEDがどこにあるか?分からないのが悩みとの事。
携帯電話で119番通報の際、電波による場所の特定は、電話回線や電波状況で不安定要素が高いため、伝えるポイントは、目印になる建物や目印になるものからどのくらいの距離か。
例えば・・「淀川河川敷の遊歩道で、枚方大橋から京都方面に約1キロぐらい先です。200メートルほど前方の左側に赤と白の大きな鉄塔が立っています」など
119番消防指令センターも、場所の特定に必要な情報を引き出す聞き方をしてくれますが、通報側も目印になる建物や、そこからどれくらいの距離かを伝えようとする意識を持つことでより早い場所の特定につながります。
そのためふだんから
「自分が今どこに居るか?」
「119番通報をするなら何を目印にするか?」そして
「この地点の近くにAEDがどこにあるか?」
の意識付けがとても大切です。
救命講習お疲れ様でした
講習会の最後に、おひとりずつ「救命入門コース参加証」を授与。
次回は、ぜひ普通救命講習(3時間講習)にチャレンジして下さい!
あなたの出番です
マラソン大会などで、心肺停止事故のニュースを聞くことが多々あります。
AEDを使用した救護体制の整備により、後遺症なく社会復帰される方も多くなっています。
しかし、命を助けることができるのは、運営側のスタッフやボランティアだけではありません。
1分1秒でも早い処置を必要とする心肺停止は、そこに居合わせた市民、ランナーがいち早く行動することが重要です。
日頃からAEDを使用した心肺蘇生法を学べる救命講習の普及が求められます。
自分自身はもちろん、仲間と一緒に学ぶ事で互いの助け合いが広がりますね。
「目の前の人を救うことができるのは、居合わせたあなたです。」
次回はぜひ、あなたも救命講習会にご参加下さい。